政治家として、韓国政界に常にインパクトを与えている李在明(イ・ジェミョン)氏。彼の政策や発言には鋭さと情熱を感じる一方で、実は“家族”という切っても切れないバックグラウンドが、彼の人生の核心にあるのです。
今回はそんな李在明氏の家族構成について、結婚相手や子供、そして彼を育て上げた両親や兄弟姉妹について、たっぷりと掘り下げていきます。
1. 結婚相手:キム・ヘギョン(金恵京)氏 ─ 波乱万丈の内助の功
まず注目すべきは、彼の妻・キム・ヘギョン氏。梨花女子大学出身というエリートであり、教育現場で教師として働いていたという華やかな経歴の持ち主です。
夫婦の出会いと結婚まで
ふたりの出会いは1990年頃。当時、貧しさと闘いながら司法試験に挑んでいたイ・ジェミョン氏にとって、キム氏の存在はまさに“光”だったと言っても過言ではありません。1991年に結婚。お互いを支え合いながら、家庭と仕事のバランスを取ってきました。
公私混同疑惑での試練
2022年、韓国メディアを騒がせたのが「祭祀用の買い物に公務員を私的に動員した疑惑」。報道によれば、キム氏は家族行事に必要な食材を公務員に買いに行かせたというのです。しかも、使用されたお金は公費ではないか?という指摘も。
この件については「費用は私費で支払った」と釈明がありましたが、一時は“政治家の妻としての資質”が問われる形に。裏を返せば、それだけ韓国では“ファーストレディ候補”に対する注目度が高いということですね。
2. 子供たち ─ 息子と娘、それぞれの人生
李在明氏とキム・ヘギョン氏の間には2人の子供がいます。詳細な個人情報は控えられていますが、韓国メディアによると…
長男:1992年生まれのサラリーマン
長男は1992年生まれ。ソウル近郊の有名大学を卒業し、現在は一般企業に勤務。父の政治的活動とは距離を保ち、目立つことなく安定した社会人生活を送っているようです。
ところが、過去にはネット掲示板などで“イ・ジェミョンの息子”を名乗る匿名アカウントが過激な発言をしたとして物議を醸したことも。一時期は「大統領選への影響があるのでは」と注目されましたが、結局真偽は不明のまま。
長女:芸術系大学を卒業したクリエイター
1995年生まれの長女は、芸術系の大学に進学し、卒業後はファッションやデザインの分野で活動。家族の中ではもっとも“アーティスティック”な気質を持っており、表舞台にはあまり出てこないものの、クリエイティブな仕事にやりがいを感じているとのこと。
イ・ジェミョン氏もインタビューで「娘は感性豊かで、政治家の家庭にいても自分の道を貫いている」と語っており、親としての誇りを感じさせる一幕もありました。
3. 父親 ─ 寡黙な農夫だった「李さんの父」
イ・ジェミョン氏の父親は、名前が公表されていない“李氏”で、韓国南部の貧しい農村で生まれ育った農夫でした。
苦労の中に光る「父の背中」
幼少期、イ・ジェミョン氏は父が夜遅くまで農作業をしていた姿をよく見ていたそうです。「家計が厳しくても、父は一度も泣き言を言わなかった」と本人が語っており、その生き様が政治家としての“庶民派スタンス”の原点なのだとか。
父の影響が彼を「庶民派政治家」に育てた
「お金も権力もない人たちがどう生きるか、それを考えられるのは貧困を知っている人だけだ」というイ・ジェミョン氏の政治的信条は、まさに父からの“生きる教え”に起因するのです。
4. 母親 ─ 教育熱心で支え続けた母の愛
李在明氏の母親は、農家の主婦として7人の子供を育てながら、家計と教育の両面で家庭を切り盛りしてきた人物です。
「勉強しなさい」の一言が、人生を変えた
政治家として何度もインタビューを受けてきたイ・ジェミョン氏が、必ず語るのが「母の存在」。小学校時代、手が腫れ上がるほど過酷な労働をしていた彼に、母親はこう言ったそうです。
「勉強して、こんな仕事から抜け出しなさい」
この一言が、彼の人生を180度変えました。勉強に打ち込み、中学校を首席で卒業。高校も奨学金を受けて進学し、その後は工場で働きながら夜間大学、そして司法試験へ。
母の愛情と期待がなければ、今のイ・ジェミョンは存在していなかったと言っても過言ではありません。
5. 兄弟姉妹 ─ 7人兄弟の中での葛藤と絆
李在明氏は、なんと7人兄弟の次男として育ちました。韓国の中でも珍しくない“大家族”ですが、その中でも彼の人生はひときわドラマティック。
経済的に苦しかった幼少期
兄弟たちと一緒に、毎日のように川で水を汲んだり、山で薪を拾ったりしていたというエピソードが残っています。ある兄弟は「夜になると腹が減って眠れなかった」と語ったことも。
兄弟との確執もあった
政治的な立場の違いから、一部の兄弟とは関係が悪化しているという報道もありました。とくに2012年ごろには、実兄との対立が話題に。実兄が精神的に不安定だったという報道もあり、イ・ジェミョン氏が「市長としての立場から、やむを得ず措置をとった」と弁明する場面も。
このエピソードは賛否両論を呼びましたが、家族と政治のはざまで揺れる“人間・イ・ジェミョン”の苦悩が垣間見える部分でもあります。
まとめ:家族を通して見える、イ・ジェミョンの本質
ここまでご紹介してきたように、イ・ジェミョン氏の家族構成は多様で、しかもそれぞれの人間ドラマが非常に濃い。
貧しさと向き合った幼少期、政治の世界での厳しい現実、そして妻や子供たちとの温かい時間。それらすべてが、今の“鋭くも温かい政治家・イ・ジェミョン”を形作っているのです。
彼の政治姿勢を知るには、ぜひ“家族”というレンズを通して見ることをオススメしますよ。
コメント