“なんとなく、嫌な予感がした”——そう語るのは、神奈川県横浜市に住む18歳の女性。
その日、彼女は別居中の夫の家をふと訪ねました。時間は、5月5日未明。ふたりの間には最近、距離ができていました。けれど、まさかあんな「現場」を目撃することになるなんて——。
ドアを開けると、そこには夫がいて、隣に“知らない少女”。
その少女は明らかに若すぎて、場の空気は凍りついたと言います。
妻の通報によって警察が駆けつけ、21歳の夫・渡邉彪雅（わたなべ ひゅうが）容疑者は現行犯で逮捕されました。
罪状は、未成年者誘拐。
だが、この物語は“ただの浮気”や“若気の至り”では片づけられない——。
見えてきたのは、今の時代ならではの「闇」と「無防備さ」でした。
■ 14歳少女、なぜそこに？「きっかけは、スマホの向こうの声」
今回、横浜の住宅で保護されたのは、なんと埼玉県越谷市に住む14歳の中学3年生の少女。
彼女が家族に何も告げずに、神奈川まで移動していたという事実に、多くの人が耳を疑いました。
一体どうやって出会い、どうやってこんな事態になったのか？
きっかけは、少女がスマホで使っていた通話系SNSアプリ。
そのアプリには、同年代の中高生たちがグループ通話で日常的に会話している「ルーム」があり、少女もその夜、何気なく参加していたのだとか。
そこへ突然、“年上の男”が割り込んできた。
その男こそ、渡邉容疑者。
「どこに住んでるの？」
「今、会える？」
「うち、来ていいよ」
——そんな軽いノリの言葉で、彼は距離も年齢も一気に詰めてきた。
少女は彼の家が「横浜市」だと知りながらも、なぜかその言葉に乗ってしまった。
本来なら、普通の中学生ならためらう距離。けれど、画面越しの“優しい声”や“ノリのよさ”が、彼女の警戒心を徐々に溶かしていったのでしょう。
■ 誘拐か、自発的か？ 警察が重く見た“渡邉容疑者の責任”
未成年者誘拐とは、「実際に連れ去る行為」だけを指すわけではありません。
未成年が自発的に相手のもとに行った場合でも、相手がそれを知りつつ迎え入れた時点で“違法”と判断されることがあるのです。
今回はまさにそのケース。
渡邉容疑者は、取り調べに対してこう語っています。
「女の子を家に泊めたのは間違いない。けど、年齢はよくわからなかった」
しかし、少女が中学3年生だと知っていれば、当然その行動は慎むべき。
また、見た目や言葉遣いから、ある程度の年齢感はつかめたはずだという見方が強まっています。
警察は、少女が自発的に来たかどうか以上に、「未成年を深夜に泊めた」「年齢確認を怠った」「出会い方が極めて不用意だった」といった点を重く見て、誘拐罪を適用したものとみられます。
🔍 渡邉彪雅容疑者（わたなべ・ひゅうが）プロフィール
- 氏名：渡邉 彪雅（わたなべ ひゅうが）
- 年齢：21歳（2025年5月時点）
- 職業：自称会社員（詳細な勤務先は不明）
- 居住地：神奈川県横浜市内（具体的な住所は非公開）
- 家族構成：18歳の妻と別居中
- 逮捕容疑：未成年者誘拐（14歳の中学3年生の少女を自宅に宿泊させた疑い）
- 出会いの経緯：SNSの通話アプリで少女と知り合い、自宅に招いたとされる
- 供述内容：「女の子を家に泊めたのは間違いないが、年齢ははっきり認識していなかった」と供述
容疑者の自宅住所は？
報道によれば、渡邉容疑者の自宅は神奈川県横浜市内にあるとされています。
具体的な住所は明らかにされていませんが、事件が発覚したのは彼の自宅であり、そこに少女が滞在していたことが確認されています。
■ 容疑者のSNSアカウントの特定は？
渡邉容疑者が少女と接触したのは、SNSの通話アプリを通じてであり、具体的なアプリ名やアカウント情報については公表されていません。
現在、警察が詳細を調査中と報じられています。
■ SNS時代の落とし穴——「知らない人と話す怖さ」を忘れていないか？
この事件が我々に突きつけるのは、「SNSの向こう側にいる人間は、決して安全とは限らない」という、極めてシンプルでありながら忘れられがちな事実。
少女が使っていたのは、一見 harmless（無害）に見える無料の音声通話アプリ。
そこでは、年齢や性別を偽ることも簡単にでき、ルームに飛び入り参加するのもワンタップです。
つまり、14歳の少女が「誰かわからない大人」と突然話すことも、「そのまま家に行くこと」さえも、今や驚くほど容易なのです。
■ ネットの“軽さ”が、人生を重くすることもある
今回の事件は、少女の家庭環境や心理状態など、まだ詳しく明らかになっていない点も多くあります。
しかし、渡邉容疑者と少女が出会ってからたった数時間で“同じ屋根の下”にいたという事実が、いかに危ういことかは明白です。
18歳の妻が感じた「胸騒ぎ」は、偶然ではなかったのかもしれません。
彼女の勇気ある通報がなければ、もっと深刻な事態に発展していた可能性すらあるのです。
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