2024年2月、埼玉県熊谷市の静かな商業施設の駐車場で、胸を締め付けられるような凄惨な事件が起きていた。
車内で練炭を焚き、幼い息子2人を一酸化炭素中毒に巻き込んだのは、なんと彼らの実の父親だった。
6月16日、警察に逮捕されたのは、熊谷市肥塚に住む斗澤直人(とさわ・なおと)容疑者(34)。
この事件が発覚するやいなや、ネット上では怒りと悲しみ、そして「なぜそんなことに…」という声が渦巻いている。
■ 事件の概要 〜平和な日常を一瞬で壊した、父親の狂気〜
舞台は、熊谷市津田新田にある「JAくまがや ふれあいセンター大里店」の駐車場。
寒さが残る2月のある日、斗澤容疑者はここに車を停め、8歳の長男と5歳の次男を乗せたまま、練炭に火をつけた。
目指したのは“無理心中”。だが、父親は死にきれず、子どもたちだけが毒ガスに巻き込まれた。
長男は奇跡的に一命を取り留めたものの、次男・斗澤朝陽(あさひ)ちゃんは、その場で息を引き取った。わずか5歳だった。
■ 容疑者の告白 〜「自分1人で死ねなかった」〜
警察の取り調べに対し、斗澤容疑者はこう話している。
「長男を負傷させて、次男を殺害したことは間違いありません」
「自分1人で死ねなかったので、長男と次男を道連れにしようとした」
──この冷たい言葉の裏に、何があったのか。
「家族を巻き添えにする」という選択に至るほど、彼の心はどれほど追い詰められていたのか。
だが、どんな理由であれ、幼い命を奪って良い理由には決してならない。
■ 容疑者・斗澤直人のプロフィールと人物像
現在判明している斗澤容疑者の情報は以下の通り。
- 氏名:斗澤 直人(とさわ なおと)
- 年齢:34歳(2025年時点)
- 住所:埼玉県熊谷市肥塚
- 職業:不明(報道では明らかにされていない)
- 性格や近隣の評判:現時点での証言や近隣住民のコメントは出ておらず、詳細は不明。
特筆すべきは、SNS上での足取りや発言が一切確認されていない点だ。
FacebookやX(旧Twitter)など、実名登録系のプラットフォームにも該当するアカウントは見当たらない。
おそらく事件前からSNSとは距離を置いていたか、もしくは匿名アカウントを使っていた可能性が高い。
■ 家族構成は? 妻の存在は…?
斗澤容疑者には少なくとも2人の息子がいたことがわかっている。
- 長男(8歳):事件に巻き込まれたが、救命措置ののち回復し退院済み
- 次男・朝陽ちゃん(5歳):事件当日に死亡確認
しかし、気になるのは**妻(子どもたちの母親)**の存在について。
報道では、母親の所在やコメントは一切明らかにされておらず、家庭内に何らかの問題があった可能性が示唆されている。
別居中だったのか、あるいはシングルファーザーとして生活していたのか――。
そのあたりも今後の捜査で明かされるだろう。
■ 世間の声 〜「子どもを巻き込むな」「せめて助けを求めてほしかった」〜
事件の報道を受け、SNSやコメント欄には怒りと哀しみの声があふれている。
- 「せめて誰かに助けを求めていれば…」
- 「子どもを巻き込むなよ…酷すぎる」
- 「生き残った長男の心のケアが心配です」
とくに、8歳の長男は命こそ助かったものの、父親によって弟を奪われ、自分も死にかけたという強烈なトラウマを背負うことになる。
その心の傷を、どう癒していけばいいのか――社会全体が向き合うべき課題でもある。
■ 今後の展開は?
現在、警察は動機や事件当時の精神状態、家庭内の状況などを詳しく捜査中。
今後、精神鑑定が行われる可能性も高く、事件は司法の場へと移るだろう。
どんな背景があろうと、「道連れ」という選択が許されることはない。
そして社会がすべきなのは、再発を防ぐために何ができるのかを考えることだ。
■ 最後に:なぜ?どうして?を問い続けるべき事件
この事件は単なる家庭内トラブルでは済まされない。
「死にたい」と思うほど追い詰められた父親の孤独と、「死にたくないのに殺された」幼い命たちの現実が、あまりにも残酷に交差している。
もし誰かがSOSを受け止めていたら、もし誰かが異変に気づいていたら――。
そんな「たられば」を、私たちは無責任に語ることしかできない。
だからこそ、今後もこの事件を追い、社会全体が子どもたちを守る目を持つことが必要なのではないか。
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