「まさか、あのtake4さんが…?」
音楽ファンならずとも、SNSに流れた訃報に目を疑った人も多かったはずだ。2025年5月29日、遺族から突然の報告。ソングライターでプロデューサーのtake4(タケシ)さんが、2024年4月26日、脳内出血で急逝していたことが明かされた。享年41歳──あまりに早すぎる別れだった。
音楽に命を燃やした男、静かに息を引き取る
take4さんの公式SNSには、「take4の家族よりご報告」と題された書面が投稿された。
「2024年4月26日、take4は脳内出血のため永眠いたしました。」
淡々と綴られたその一文は、あまりに突然で、現実を受け止めきれない人も多かった。続く文面では、これまで支えてくれた音楽関係者やファンに向けて、深い感謝の言葉が綴られていた。
「take4の曲が、皆様の人生に寄り添える曲でありますように。本当にありがとうございました。」
彼の音楽が、誰かの生活の中で「そっと寄り添う存在」であったことを、遺族の言葉が物語っている。
発表が遅れた理由──それでも音楽を届けたかった
所属クリエイターチーム「ever.y」のリーダー・ヒロイズム氏は、葬儀がすでに近親者とごく親しい関係者のみで執り行われたこと、そして訃報の発表が遅れた理由についても明かしている。
「喪失感は計り知れず、当時はNEWSのアルバム制作の真っ只中でした。心の整理がつくはずもなく…」
take4さんは、生前最後の仕事として、NEWSのアルバム「JAPANEWS」の制作に携わっていた。その中に込められた楽曲には、彼への思いが自然と滲み出ているという。
この数ヶ月、関係者は悲しみを抱えながらも、彼の遺志を継ぐように、音楽を作り続けてきた。その裏にあった想像を絶する葛藤と敬意には、胸が締めつけられる。
take4という才能──鳥取から羽ばたいた音楽職人
1982年、鳥取県に生まれたtake4さん。
地元からキャリアをスタートさせた彼は、やがてその才能を見出され、次々とヒット曲を世に送り出していく。中でも、NEWSの「Hello」(『WORLD QUEST』収録)で自身初のオリコン1位を獲得。この楽曲を皮切りに、彼の名前はシーンに刻まれていった。
その後も、
- NEWS「Love Story」「ヒカリノシズク」
- Kis-My-Ft2「Your Life」
など、数多くの楽曲を手がけ、アーティストの内面や世界観を引き出すプロデュース力で高く評価されてきた。
「名義は前に出なくても、音楽が心に残ればいい」
そう語っていたこともあるという。まさに“職人肌”の音楽人だった。
家族構成は? 結婚は?──公にされなかった私生活
今回の訃報では、take4さんの家族構成やプライベートについての詳細は公表されていない。公式SNSや関係者のコメントでも、配偶者や子供の存在に関する具体的な記述は一切なし。
あえて言葉を選ばずに言えば──彼が家庭を持っていたのか、子供がいたのか、私たちには分からない。
これは、彼自身が公私の線引きを大切にし、音楽以外では極めて静かに、誠実に生きていた証なのかもしれない。多くを語らなかったからこそ、残された音楽にその人柄がにじみ出ている。
未来へ続く「take4の音」
訃報を受け、SNSには多くのファンや関係者が追悼の声を寄せている。
「あなたの音楽に救われました」
「まだ信じられない。ありがとう、take4さん」
「ずっとあなたの曲を聴き続けます」
生前、表舞台に出ることが多くなかったtake4さんだが、彼が書いたメロディや言葉は、確かに多くの人の心に残っている。だからこそ、これからも彼の音楽は生き続ける。
■ 編集後記
人は死んでも、作品は生き続ける──そんな言葉を、今ほどリアルに感じることはない。
take4さんが遺した楽曲は、きっと今後も私たちの「思い出」や「日常」にそっと寄り添い続けてくれるだろう。名も知らぬ誰かの人生の中で、ふと耳にしたその曲が、少しだけ心を救ってくれる──それこそが、彼の「生きた証」なのかもしれない。
心からの哀悼と、感謝を込めて。
ありがとう、take4さん。
どうか、安らかに。
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