2025年4月12日の夜、広島県の静かな自然公園――水分峡森林公園で、衝撃的な事件が起きた。東京都練馬区から訪れていた会社員・**里見誠さん(52)**が、何者かによって頭部や顔を激しく殴られ、命を落としたのだ。
広島の山中でなぜ東京の会社員が?
しかもなぜ、あれほど凄惨な方法で――?
事件から2か月以上が経ち、6月22日、ついに警察は容疑者とされる10代の男女3人を逮捕。ようやく捜査の手が核心に届き始めた。だが、この事件には依然として数多くの「なぜ?」が残されている。
この記事では、被害者となった里見誠さんという人物に焦点を当て、そのプロフィールや背景にある“知られざる一面”を掘り下げていく。
■ 誰もが首をかしげた「なぜ彼が広島に?」
事件当日、里見さんは東京都練馬区から広島まで新幹線で単独で向かっていたとみられている。
出張でもなければ、観光の名所でもない「府中町の森林公園」を目的地に選んでいたのだ。
しかも夜。
人気(ひとけ)のない森の中へ、たった一人で。
この行動には、さまざまな憶測が飛び交った。「知人との約束?」「仕事とは無関係なプライベートな事情があったのか?」「もしかして、誰かに呼び出された?」――
いずれにせよ、事件現場に向かった理由は明かされておらず、未だ謎のベールに包まれている。
■ 52歳会社員・里見誠さんとはどんな人物だったのか?
報道によると、里見さんは東京都練馬区在住の会社員。
年齢は52歳。定年を意識しはじめる年齢ではあるが、まだ現役バリバリで働いていたと見られている。
しかし、勤務先の企業名や業種などの詳細は、報道では伏せられており、ネット上でも特定には至っていない。家族構成についても同様に公表されておらず、SNS上でのつながりや個人の発信も現時点では確認されていない。
一部報道では、警察が里見さんのSNSや交友関係を重点的に調査していることが明らかになっており、交友範囲の中に容疑者たちとの接点があった可能性も視野に入れているという。
■ ひた隠された“私生活”に残る空白
SNS全盛のこの時代、何かしらの投稿や足跡があってもおかしくない。しかし、里見さんに関してはそれらがほとんど見つかっていない。
たとえばFacebookやX(旧Twitter)、Instagramなど、いずれのメジャーなSNSにおいても、彼の個人アカウントとみられる情報は確認されていない。
これは、彼がもともと「ネットでの発信を避けるタイプの人物だった」のか、それとも何らかの理由でデジタル上の“痕跡”を消していたのか。
あるいは、事件に巻き込まれる前に誰かによってデジタル情報が操作された可能性も…?
どこか“影のある存在”――
そんな印象を残す52歳男性の背景には、私たちが想像する以上のドラマがあったのかもしれない。
■ 警察が追っていたのは、”普通の10代”ではなかった
事件発生からの2か月間、広島県警は80人態勢で捜査本部を設置し、徹底した防犯カメラのリレー解析に乗り出した。
そしてついに、逮捕されたのは愛媛県や広島県に住む10代の男女3人。
- 18歳・無職の女(松山市在住)
- 18歳・会社員の男(安芸郡)
- 16歳・会社員の少年(同じく安芸郡)
3人はいずれも、まだ成人を迎えたばかり、あるいは未成年。
だが、罪状は「強盗殺人」。つまり、単なる突発的な暴力事件ではなく、金銭目的の計画性があった可能性が高い。
大人の男性を凶器で襲い、命を奪う――
そんな残虐な犯行に至った背景や動機は、今後の捜査でさらに明らかにされていくだろう。
■ まとめ:この事件はまだ終わっていない
里見誠さんという人物は、メディアの報道やネットの検索をもってしても、情報がきわめて少ない。
それが一層、事件に対する興味と疑念を深めている。
なぜ、彼は広島の森にいたのか?
なぜ、若者たちは彼を狙ったのか?
そして、彼の人生にはどんな物語があったのか――?
私たちはこの“静かなる犠牲者”の生きた証を、ただの数字やニュース見出しにしてはいけない。
今後の続報で、彼の人生の断片が少しでも明かされることを願うと同時に、真相の究明を見守っていきたい。
コメント