モデル・タレントとして唯一無二の存在感を放ち続けるローラ。
その彼女が、新潟の田んぼで“裸足で田植え”をする姿をInstagramにアップし、SNS上では驚きと称賛が入り混じる大きな反響を呼びました。
ただ、その投稿は「癒し」や「自然との一体感」だけでは終わらなかった。
投稿の裏に見え隠れする“リスク”、そして一部で囁かれる「パソナの広告塔なのでは?」という噂――。
果たして、この田植え投稿は「美談」なのか、それとも巧妙に仕組まれた“イメージ戦略”なのか?
今回は、ローラの“裸足の田植え”から広がる意外な視点を、エンタメ目線でじっくり考察してみます。
◆ ローラ、裸足で田んぼに。美しさとリアルが交錯したあの瞬間
「Rice Planting in Niigata(新潟で田植え)」と題して投稿されたのは、ローラが裸足で田んぼに足を踏み入れ、コシヒカリを植える様子。黒のショートパンツにカーキのシャツを羽織り、飾らない姿で自然と向き合う彼女の姿は、まるで絵画のような美しさすら感じさせます。
「実は…85歳のおじいちゃんが高齢で田んぼを手放すことになり、そのうちの一枚をお借りすることにした」と投稿には綴られており、農業の現状や地方の課題にまで言及。
ローラのこの“本気度”が、多くの人の心を動かしました。
が、その一方で…。
◆ 「裸足で田植えって危険じゃない?」SNSに広がる素朴な疑問
美しくも感動的な投稿に、水を差すように浮上したのが“安全性”の問題。
「素足で田植えって…正直危ないんじゃ?」
「虫とかヒルとか、田んぼって結構ワイルドだよ…」
「破片で足切ったら感染症とか心配じゃない?」
実際、田んぼの中には以下のような危険が潜んでいます:
- 切り傷のリスク:見えない小石やガラス片が潜んでいる可能性もあり、足を傷つける危険性はゼロではない。
- 感染症・炎症:田んぼの水には細菌が多く含まれており、傷口から感染するケースも。
- ヒルや蚊などの生き物:特に梅雨時期以降はヒルが出ることも。虫刺されや吸血による体調不良も考えられます。
- 熱中症・日焼け:黒い服装は熱を吸収しやすく、直射日光下での作業は体に負担がかかる。
もちろん、昔は裸足で田植えが当たり前でしたし、自然と向き合う姿勢は尊い。でも今は、環境が違う。農薬や都市ゴミ、気候変動…リスクは確実に増えています。
だからこそ、「美しいだけじゃダメ」という声も、真剣な気持ちから出たリアルな声と言えるでしょう。
◆ ローラ=パソナの広告塔?火のない所に煙は立たぬ…?
さて、もう一つSNSでざわついたのが――
「ローラって、パソナの戦略に組み込まれてない?」という噂。
なぜそんな話が出てくるのか?その背景には以下の構図があります。
- ローラはここ数年、“自然・オーガニック・サステナブル”をキーワードにした活動を続けている。
- 一方、パソナグループは地方移住、農業支援、淡路島での地方創生事業など、“脱都市型ライフ”を推進中。
- 農業体験・地方活性・無農薬栽培…テーマがあまりにも似ている。
特にローラが“農”や“環境”をテーマに語る時、そのメッセージがどこか企業戦略的に感じる、という意見もチラホラ。
ただし、現時点でローラがパソナと直接契約している証拠は一切ない。コラボ案件、CM出演、広報活動などの明示的な関与は確認されていません。
それでも、この疑念が湧いてくるのは、「芸能人×農業」の構図が、過去にも企業戦略の一環として何度も利用されてきたからに他なりません。
◆ 映えとリアルの狭間で揺れる「農業タレント」という存在
農業をする芸能人、増えましたよね。
自給自足YouTuber、有機野菜インフルエンサー、地方創生プロジェクトの顔…。
彼ら・彼女らは口を揃えて「自然と共に生きたい」と言います。それ自体は本当に素晴らしい。でも、見ている側が気にするのは「その熱量は続くのか?」「本当に土に触れているのか?」という部分。
ローラの場合、「田んぼは借りている」「トモちゃんという農業仲間と無農薬で育てる」と語っている点から、現場には関わっている様子。ただし、どの程度の頻度か、どこまで自ら作業しているかは定かではありません。
要するに、多くの人が見ているのは**“姿勢”と“継続性”**。
「やってます」ではなく、「どれだけ本気で、どれだけ続けるか」が問われているのです。
◆ 本音を言えば、ローラにこそ続けてほしい理由
厳しい声が出るのも、それだけローラに期待しているからです。
タレントが田んぼに入る。それだけで、農業は一歩“オシャレで注目すべき分野”に変わる。ローラの影響力は計り知れません。だからこそ、“一過性の話題”では終わってほしくない。
彼女が今回語ったように、日本の農業は高齢化と後継者不足という深刻な問題に直面しています。
2000年には240万人いた農業従事者が、2023年には116万人に半減。しかもその7割が65歳以上。
この現実に目を向けて、そこに自分の行動で切り込もうとしているタレントがどれだけいるでしょう?
ローラの田植え投稿は、そうした社会問題への“入り口”になるかもしれません。
◆ まとめ:ローラの田んぼは、話題だけじゃなく、未来を耕せるか?
ローラの裸足の田植え――
それは一枚の美しい写真でありながら、多くの問いを私たちに投げかけています。
- 自然との距離感、どうあるべきか?
- SNS発信とリアルのギャップ、どう埋めるのか?
- 芸能人が語る“サステナブル”は、本物か演出か?
ローラの行動が、もし本気で、続いていくのであれば、それは確かに“未来を耕す”ものになるでしょう。
だからこそ今は、少し疑いながら、でも期待しながら、その一歩一歩を見守っていきたいと思います。
編集後記:
自然は美しく、そして厳しい。
ローラの素足が踏みしめた新潟の泥の感触が、きっと彼女の何かを変えていくはず。私たちがそれをどう受け止めるかも、また未来の一部なのかもしれません。
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