故障した愛車に駆けつけたのは、救いの手……ではなかった。
“助け”の顔をしたその男は、あなたの財布を狙っていた――。
2024年3月、春の穏やかな空気が漂う愛知県美浜町。
静かな町の駐車場で、ある一人の男性が、車のバッテリーに異常を感じ、慌ててロードサービスを依頼した。
ほどなくして現れたのは、身なりの整った30代の男。
一見、誠実そうなその男は、頼りがいのある声で修理内容を説明しながらも、何やら不穏な空気をまとっていた――。
🔥「今キャンセルしたら、6万9千円です」
修理が進むにつれ、料金の話になると、急に雰囲気が変わった。
「キャンセルされる場合、6万9千円のキャンセル料をいただきます」
「クーリングオフ? ああ、これは対象外なんですよね」
そう語る男の口調には、一切の迷いがなかった。
だが、それは明らかに“嘘”だった。
後に発覚するこのセリフこそが、今回の事件の核心である。
❌ クーリングオフは“できる”のに「できない」と言い切ったワケ
本来、訪問販売や修理契約といった取引には、消費者を守るための「クーリングオフ制度」が適用されることが多い。
契約後8日以内なら、無条件で解約できる。これが法律。
だが、大西友生容疑者(当時31歳)は、意図的に「クーリングオフできない」と虚偽の説明を行い、男性に契約書へサインをさせた。
その手口は、単なる“勘違い”や“誤認”ではなく、計画的かつ反復的な悪質行為だった疑いがある。
👮♂️ ついに逮捕!そのとき彼は…
愛知県警は、特定商取引法違反の疑いで、大西容疑者を逮捕。
取り調べに対し、彼はこう口にしたという。
「弁護士が来てから考えます」
そう言い放ち、完全黙秘。
その態度は、“反省”でも“混乱”でもなかった。
冷静で、どこか慣れているような、不気味な沈黙だった――。
🔁 同じ手口の被害が続出…その数、わずか2ヶ月で11件!
警察の発表によれば、2024年3月〜4月のたった2ヶ月で、同様の被害相談が11件も確認されている。
- 「キャンセル料を一方的に請求された」
- 「クーリングオフの説明がなかった」
- 「拒否すると高圧的な態度に変わった」
まるでマニュアルでもあるかのように、被害者たちの証言は共通していた。
これは偶然ではない。
明らかに“やり慣れた”常習犯のにおいがする。
📌 大西友生容疑者とは何者なのか?
ここで改めて、逮捕された男のプロフィールを整理しておこう。
項目 | 詳細 |
---|---|
氏名 | 大西 友生(おおにし ともき) |
年齢 | 31歳(2025年現在) |
職業 | ロードサービス会社の元代表 |
容疑 | 特定商取引法違反(虚偽の説明による契約強要) |
供述 | 黙秘(弁護士が来てから考える) |
🏢 大西容疑者の会社はどこ?
現在報道されている範囲では、具体的な会社名や所在地は公表されていません。
一部報道では「ロードサービス会社」とだけ紹介されており、正式な法人名・登記住所・営業実態などの詳細は不明です。
おそらく、悪質なトラブルを避けるために、名称を変えたり、短期間で複数の屋号を使い分けていた可能性も否定できません。
いずれにせよ、警察は会社の全容や他の関係者についても捜査を進めているとみられます。
🏠 家族構成・住所は一切不明。背景には“意図的な隠蔽”も?
また、大西容疑者の家族構成や自宅の情報も、まったく表に出てきていません。
通常であれば、報道によりある程度の背景が明かされてもおかしくない段階。
しかし今回は、親族の存在すら報じられておらず、SNSやネット上にも痕跡がない。
これは偶然なのか?
それとも、最初から“足がつかないように”慎重に身辺を隠していたのか?
――そんな疑念すら抱かせるほど、情報がなさすぎるのだ。
📱 SNSも“完全な沈黙”…ネット上で「謎の経営者」と話題に
大西容疑者のSNSアカウントも、今のところ確認されていません。
Facebook、X(旧Twitter)、Instagram――どれを探しても、彼と断定できる情報はヒットしない。
経営者として活動していたにも関わらず、ネット上に何の痕跡もないというのは、異例中の異例。
それもそのはず。
“身バレ”を恐れて意図的に足跡を消していた可能性が高いのです。
⚠️ あなたも“同じ目”に遭うかもしれない
- 急にエンジンがかからない
- 出先でタイヤがパンクした
- ちょっと見てほしいだけなのに…
そんな「困ったタイミング」を狙ってやってくる“善意の仮面をかぶった詐欺”が、今、全国で増えています。
あなたが「とりあえず呼んだ業者」、
本当に信頼して大丈夫ですか?
契約前に料金の詳細を確認する。
作業を始める前に見積書をもらう。
説明に納得できなければ、すぐに断る。
それが、自分の財布と心を守る唯一の方法なのかもしれません。
🔚 今後の展開に注目!
この事件は、まだ氷山の一角にすぎません。
黙秘を貫く大西容疑者の口が開くとき、
背後にいた“組織”や“共犯者”の存在が明らかになる可能性も。
今後の捜査と報道の続報に、ぜひ注目を。
「信頼の裏に落とし穴がある」
それを教えてくれた、この事件の結末は――まだ始まったばかりだ。
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