2023年12月、川崎市で突如姿を消した20歳の女性・岡崎彩咲陽(あさひ)さん。
「元交際相手のストーカーによる拉致ではないか」──家族がそう訴えても、警察は動かなかった。
やがて発覚する“無残な最期”。そして、事件を追い続けた父親の苦闘と覚悟が、静かに人々の胸を打っています。
■ 事件の経緯と白井容疑者の関係
彩咲陽さんが行方不明になったのは2023年12月20日。
彼女の祖母宅から姿を消し、以降連絡が取れなくなります。
元交際相手だった**白井秀征容疑者(27)**は、交際中から暴力や執拗なつきまといを繰り返していた人物。
事件後には突如姿を消し、その動向に不審な点が多く、家族は「娘は白井に拉致された」として警察に捜査を訴えました。
しかし──警察の反応は鈍かった。
■ 岡崎彩咲陽さんの父親は?
彩咲陽さんの父親は、名前や職業こそ明かされていないものの、この事件のもう一人の主役とも言える存在です。
「娘を、あんな場所に置いておきたくない。自分の家に連れて帰ってやりたい。」
この言葉には、父親としての深い愛情と、どうしようもない無力感が滲んでいました。
彼は、警察が動かないならと自ら探偵を雇い、白井の行動を調査。
時には元刑事・飛松五男氏の協力を得て、白井の家の周辺を確認し、状況の深刻さを察知しました。
それでも警察は「事件性はない」「証拠がない」と突っぱね続けたのです。
■ 事件を「偽装だ」と言い放った警察の対応
警察が事件と認識したのは失踪の4日後にすぎません。
しかも、彩咲陽さんの家族が見つけた「バーナーで焼き切られたようなガラスの破損」についても、
現場に来た女性刑事は「事件性はない」と即断。証拠採取すら行いませんでした。
さらにショッキングなのは、警察のある発言──
「ガラスは内側から割ったもの。家族が事件を捏造したんだろう」
信じられないような言葉を、家族に浴びせたというのです。
これに対して父親は決して引かず、議員や報道関係者と連携して真実を明らかにしようと行動を続けました。
■ 岡崎彩咲陽さんの父親の職業は?
現在のところ、彩咲陽さんの父親の職業は明らかになっていません。
ですが、その行動力と冷静さ、そして何よりも「娘のために何ができるか」を考え抜く姿勢は、
単なる父親という枠を超えて、多くの人に感動と尊敬を与えました。
彼は警察署に何度も足を運び、対応を問い詰め、時には記者の前でも毅然と振る舞いました。
“名前のない英雄”とは、こういう人のことかもしれません。
■ やっとの捜査、しかし遅すぎた結果
ようやく2025年4月30日、神奈川県警が白井容疑者宅を強制捜査し、遺体を発見。
それは一部白骨化し、焼かれた痕跡もあるという無残な状態でした。
そして5月3日、アメリカから帰国した白井容疑者は羽田空港で逮捕。
警察は「適切な措置を講じていた」と主張していますが、家族の通報は12月だけで9回以上。
「相談を受けていた認識はない」という説明に、世間からは厳しい視線が注がれています。
■ 「事件だったら警察辞める」と豪語した警察官、その責任は?
事件後、家族や支援者ら数十人が川崎臨港署前に集結し、抗議と署名活動を実施。
父親と兄、飛松氏が署内で担当警察官と対峙し、真っ向から問い詰めました。
「なぜ事件性はないと言ったのか?」
「責任をどう取るのか?」
警察官は青ざめ、何も答えられなかったといいます。
■ 真実と向き合い続けた父の姿は、私たちへの問いかけ
「娘を救いたかっただけなんです」
父親のこの想いに、私たちはどれだけ寄り添えるでしょうか。
川崎臨港署がなぜ動かなかったのか、その全貌はいまだ明かされていません。
ですが、一つだけ確かなのは──
「一人の父親が、娘を守るために、絶望の中でも立ち上がり続けた」ということ。









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