海田町(広島県)の小さな役場で起きた、信じがたい汚職事件。
「たった20万円」で、信頼と未来を投げ捨てた若き公務員。
まるでドラマのワンシーンのようなスキャンダルの全容が、少しずつ明らかになってきました。
◆ 事件の概要──舞台は“見積もり選定”の現場
発端は、海田町が発注する道路の舗装工事などの「随意契約」をめぐる不正。
逮捕されたのは、町役場の建設課に勤める岡山光太郎容疑者(26)。若手ながら業者選定に関わる重要なポジションを任されていました。
彼が便宜を図ったとされる相手は、町内の土木会社「梨真興業」の社長、安部真矢容疑者(39)。
岡山容疑者は、2023年から2024年にかけて計8回にわたり、現金や接待で20万円超の賄賂を受け取ったとして収賄容疑がかけられました。見積もり業者を“選べる立場”だった岡山容疑者が、安部社長の会社を受注させるため裏で手を回していたのです。
◆ 賄賂の内容が“生々しい”
この20万円、単なる現金ではありません。
内訳はというと、
- 現金:8万円
- 接待費(飲食店・性風俗店など):12万円以上
という、実に生々しい内容。
まさに“目先の快楽”と引き換えに、公務員としての倫理を踏みにじった形です。
◆ 町長が謝罪──「町民の信頼を裏切った」
事件を受けて、11日午後には海田町役場が緊急会見を開きました。
登壇したのは、竹野内啓佑町長と幹部職員。
「町民の皆さまの信頼を著しく損なう事態となり、心よりお詫び申し上げます。事実関係を確認し、厳正に対処します」
町長の声は終始沈痛。
ただ、今回問題となった契約の件数自体は、他の業者と比べても“著しく多くなかった”ことから、幹部職員も気づけなかったと説明しました。
◆ 容疑者プロフィール:岡山光太郎
- 年齢:26歳
- 職業:海田町役場 建設課 技師
- 業務内容:工事発注の随意契約に関する業者の選定
- 職場での評価:報道では触れられていませんが、若くして業者選定の判断に関われるポジションを任されていたことから、一定の信頼はあったと考えられます。
📌 家族構成は?
報道では触れられておらず、不明です。今後の続報に注目です。
📌 自宅住所は?
プライバシーの関係で公表されておらず、こちらも不明。
📌 SNSはやってる?
本人のSNS(X/旧Twitter、Instagram、Facebookなど)は現時点で特定されていません。検索にヒットするアカウントはありますが、同姓同名の別人の可能性が高く、信憑性はありません。
◆ 共犯者プロフィール:安部真矢
- 年齢:39歳
- 職業:「梨真興業」社長
- 関係性:岡山容疑者とは業務を通じて知り合い、徐々に不正な関係に発展したと見られています。
※こちらも家族構成や住所、SNSなどの情報は公表されていません。
◆ たった20万円で失った“人生”
冷静に考えれば、役場の職員としてまじめに働けば手に入る金額。
しかし、“選ぶ権利”がある立場を悪用し、甘い誘惑に負けた岡山容疑者。
そしてその立場を利用して、自社の利益のために贈賄した安部容疑者。
この事件は、「小さな町で起きた小さな不正」ではありません。
住民の税金を預かる立場として、どれだけの信頼を裏切ったか、その代償はあまりに大きいのです。
◆ 町の今後──再発防止に向けて
海田町では、今回の事件を受けて随意契約の透明性向上と内部チェック体制の強化を検討中。
再発防止策の内容は、今後の調査結果を踏まえて正式に発表される予定です。
◆ 最後に
26歳という若さで、安定した職を手にしながら、安易な誘惑に負けてしまった岡山容疑者。
町役場という「地域の信頼の中枢」で起きたこの事件は、全国の自治体にとっても決して他人事ではありません。
今後、真相がさらに明らかになるにつれ、町も、そして私たちも「信頼とは何か」を問い直すことになるかもしれません。
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