東大卒、経産省、マイクロソフト。
これだけ聞けば「絵に描いたようなエリート」だ。
そんな輝かしいキャリアを持ち、2017年に茨城県知事に就任した大井川和彦氏。彼は“改革派の旗手”として、全国の注目を集めてきた。
…が。
ここに来て、にわかに浮上しているのが“パワハラ疑惑”。
いや、正確に言うと、疑惑ではなく悲鳴の連鎖だ。
「死ね」「バカ」「出ていけ」
「13人が自殺、115人がメンタルダウン」
信じられない? だがこれは、実際に茨城県庁で起きていることだ。
今回は、大井川知事の“評判”の真実を、実績・現場の声・告発内容まで徹底的に掘り下げていく。
◆ 外には“スーパー知事”、内には“恐怖支配”?
まず冒頭からぶっちゃけよう。
「大井川知事、有能なのは間違いない」。
事実、彼の下での茨城県は企業誘致で7年連続日本一。
2023年も日清食品を含めた47社の県外企業を誘致し、これは全国でもダントツ。
さらに、彼の“ビジネス視点”は地元経済界からも評価されていて、デジタル施策や営業型行政など、“これまでの役所にはなかった風”を吹かせたのも事実。
「外資系の論理で、県を経営する」──それが彼のスタイルだ。
◆ けれど…その裏で、県庁職員がボロボロになっていた
しかし、まさにその“外資スタイル”が、県庁の内側では深刻な歪みを生んでいた。
【数字で見る異常事態】
- 精神疾患による休職者:115人(過去最多)
- 知事部局での自殺者:13人
- 多数のパワハラ告発文書が議会へ流出
とくに衝撃的なのが、自殺者の数字。
13人が命を絶ったという報告に、「これはもう異常事態」と関係者は口を揃える。
しかもその中には、知事に近い秘書課や、彼が直轄する“肝いり部署”からも含まれているというのだ。
◆ これはもう「パワハラ」ではなく「恐怖政治」だ
実際に出回った内部告発文には、こんな記述があった。
「バカ」「死ね」「出ていけ」「お前の顔は見たくない」
「(女性部長に)このアマが」
さらに、大井川知事が会議中にタブレットを投げつける、机を叩く、異論を述べた職員を即座に“出禁”にする…などなど、まるで昭和の軍隊のような描写が並ぶ。
職員たちは、「知事が立ち上がったら、それはヤバいサイン。反論せず撤退せよ」と暗黙の了解で共有していたという。
「録音するな」という通達も
事態がさらに異常なのは、**「録音禁止」**の徹底。
知事の発言を記録しようとした職員が叱責されたこともあり、「音声が外部に流れるのを恐れたのでは」との見方もある。
◆ 告発された“肝いり部署”の闇
大井川知事が力を入れた「立地推進部」でも、パワハラの温床とされている。
- 部長Tによる圧力
- 毎朝7時からの異常な会議
- 長時間労働と怒号の飛び交う職場
その結果、部門の“頭脳”である企画室長がメンタルダウンし、現在も療養中だという。
このT部長、じつは本来なら役職定年のタイミングで退くはずだったが、知事の“お気に入り”として延長。
職員たちは「なぜ続投させたのか」と落胆したという。
◆ 知事本人は全否定。でも言い訳が雑すぎる
そんな状況の中、知事本人が直撃取材を受けた。
――「バカ」「死ね」などの暴言は?
「そんな記憶はありません」
――録音を禁止したのはなぜ?
「効率的な議事録作りのためです」
…と、パワハラ疑惑については全面否定。
一方で、県としての説明も「誤解である」「発言の一部が切り取られた」と、どこか他人事な印象が強い。
◆ ネット上でも賛否両論
X(旧Twitter)や5ちゃんねるなどの掲示板では、議論が大荒れ。
擁護派:
- 「確かにキツいけど、成果出してるじゃん」
- 「役所って今まで甘すぎたんだよ」
- 「古い体質にメスを入れただけ」
批判派:
- 「やり方が完全に時代遅れ」
- 「部下を潰して結果を出すなんて、リーダー失格」
- 「人命が犠牲になってる時点でアウト」
「正論だけど冷血」
「有能だけど怖すぎる」
といった声が目立ち、まさに賛否が真っ二つ。
◆ 評判は?──“実績の裏にあるもの”をどう見るか
大井川知事の評判は、まさに“光と影”が共存する。
- 外向きには有能。企業誘致・改革姿勢・数字で結果。
- 内向きには恐怖。怒号、暴言、精神疾患、自殺者。
職場の空気がここまで壊れているのに、「外から見た成果」で評価され続ける構図は、まさに現代型“ブラック組織”そのもの。
命よりKPI。心より数字。
それが、いまの茨城県庁だとしたら…それを“成功”と呼んでいいのだろうか?
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