「観光を盛り上げたい」
「名古屋の魅力を世界へ」
そんな理想の裏側で起きていたのは――
“業者とグルメ豪遊”の私的出張だった。
名古屋市の観光政策の最前線で、長年にわたり“名古屋の顔”を演じてきた市職員が、まさかの形でそのキャリアに幕を下ろしました。
名古屋市役所を揺るがした今回の贈収賄事件。その全貌は、想像以上に根深く、そして呆れるほど生々しいものでした。
■ 市民ドン引き…!“観光課のエース”がまさかの逮捕
逮捕されたのは、名古屋市観光交流部の元担当課長・大塚勝樹(62)。
彼の肩書は、観光プロモーションの専門職。業界経験を買われて5年前に市に迎え入れられ、観光誘致のキーマンとして活躍してきました。
その彼が今、手錠をかけられて警察署へと連行される姿を、市民はどう見たでしょうか。
市の内部では“頼れるベテラン”として信頼されていたという大塚容疑者。
だがその実態は、業者に“接待づけの出張旅行”を繰り返すという、典型的な公私混同型の癒着でした。
■ 出張という名の「豪遊ツアー」その中身とは?
事件のキモとなるのが、大塚容疑者が業者に負担させていた出張経費。
金額にして総額約43万円──
その中身はというと…
- 夜の飲み会の“お会計”
- 高級ホテルでの宿泊費
- タクシーでの移動費用
- そして地方でのちょっと豪華なグルメ などなど…
これらをすべて広告会社「ニック」に肩代わりさせていたのです。
もちろん、出張の名目は“観光PRの視察”や“地域連携”。
でも実態は、「業者のカネで楽しむプチ贅沢旅行」だったと言っても過言ではありません。
■ “お返し”に1600万円?広告会社「ニック」とのズブズブ関係
この豪遊の代償として、大塚容疑者が与えた見返りとは?
名古屋市が発注した観光プロモーション事業において、ニックが優先的に仕事を受注できるよう便宜を図ったとされています。
結果、ニックはわずか2年で市と約1600万円もの契約を獲得。
それに見合う“接待”としての43万円――あまりに生々しい“交換条件”です。
名古屋市の広告関連事業において、ニックは一定の実績と知名度を持っていたものの、その実績の裏にあったのは市職員との密接な関係だったわけです。
■ 共犯の営業責任者も逮捕!市役所にガサ入れの緊迫シーン
ニック側で贈賄に関わっていたとされるのが、営業責任者・桑原清美容疑者(54)。
彼もまた、贈賄の疑いで逮捕・送検されています。
そして事件は、市役所の“中枢”にも迫っていきました。
警察は、名古屋市観光交流部の執務室に家宅捜索を実施。
「午前9時、捜査員がスーツ姿で市庁舎に次々と入り、手際よく証拠品を押収していった」
「職員たちは何が起きたのか分からず、一様に沈黙していた」
という現場レポートも出ています。
いまや名古屋市役所そのものが、捜査の中心に立たされています。
■ 大塚容疑者のプロフィールまとめ──信頼を裏切った男の素顔
【プロフィール】
- 名前:大塚 勝樹(おおつか・かつき)
- 年齢:62歳
- 出身地・在住:名古屋市内(報道情報による)
- 職歴:民間で観光関連の業務に従事後、2019年に名古屋市に専門職として採用。観光課にて観光PR業務、業者選定などを主導。
- 逮捕容疑:贈収賄(約43万円の経費を業者に肩代わりさせた見返りに発注の便宜)
【SNS・ネット上の痕跡は?】
現在のところ、実名でのSNSアカウントは確認されていません。
立場的に「表に出ることを避けていた」可能性もあり、事件発覚後にアカウント削除等が行われたとみられます。
■ 市民ブチ切れ!怒りの声と「これ氷山の一角では?」の疑念
今回の事件に、市民からは怒りと不信の声が噴出中。
「観光に使う予算が、職員の飲み代になってるとか本当に腹立たしい」
「信じて任せてた市職員がこれって…もう市政全部が疑わしい」
「1人でこれなら、他にも便宜受けてる業者いるんじゃないの?」
SNS上でも「これは氷山の一角」という声が多数上がっており、市役所全体への調査・改革を求める動きが加速しています。
■ 今後の捜査の焦点と、市の対応は?
現在、警察は大塚容疑者とニックの間に交わされた“やり取りの詳細”を調べており、
- 他に金銭のやりとりはなかったか
- 他の職員も関与していないか
- ニック以外の業者との癒着がなかったか
といった点を重点的に捜査している模様。
名古屋市側は「事態を重く受け止めている」としながらも、市民への説明責任と信頼回復の方針はまだ明確になっていません。
■ まとめ:税金と信頼を裏切る“贅沢出張”──今こそ市民が注目すべきとき
「観光都市・名古屋」を掲げるその裏で、
その“看板役”がやっていたのは、業者の財布で自分の欲を満たす出張旅行でした。
信頼されるべき立場の人間がその信頼を踏みにじると、
ただの不正ではなく、市民への裏切りになります。
これが一人の問題で終わるのか。
それとも市政全体に潜む“見えない闇”の入口なのか――。
名古屋市の未来と、税金の行方に、今こそ目を光らせるべき時です。
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