◆ SNSに突如現れた衝撃ニュース ——「え、ひろゆきが訴えられた!?」
最近、SNSや広告欄にこんな記事、見かけませんでしたか?
「【速報】日本銀行が西村博之を提訴」
「生放送で“国家機密”をうっかり暴露!?」
「日本経済を揺るがす暴露劇!日銀が激怒!」
なんだこれ、やばそう……!
そう思ってクリックしたあなた、その時点で“詐欺ゲーム”は始まっていたかもしれません。
この記事、最初から最後までウソ。
もっと言えば、「詐欺グループが仕掛けたエサ」であり、
最終的には個人情報とお金を引き出す、非常に悪質なフェイクニュースです。
この記事では、
✅ このフェイク記事がどんな手口で人を騙しているのか
✅ なぜ本物のニュースに見えるのか
✅ どんな人が被害にあったのか
✅ 今後、引っかからないための見極めポイント
…これらを徹底解説していきます。
読めば、あなたも今後“絶対に騙されない目”を手に入れられます。
◆ フェイク記事の全貌:「ひろゆきが国家機密を暴露!?」というシナリオ
まず、フェイクニュースの内容をざっくりまとめると、こうです。
「TOKYO MXの生放送中に、ひろゆきが“資産形成に関する極秘情報”をポロッと発言」
↓
「その内容があまりに国家レベルのものだったため、日本銀行が番組に抗議」
↓
「放送が打ち切られ、なんとひろゆきが提訴される事態に」
↓
「その暴露された“秘密の投資法”とは…?」
いやいや、もうこれ映画の脚本か?ってくらいドラマチック。
しかも記事内には、“読売新聞”や“gooニュース”のロゴ入りキャプチャ画像がドンと貼られています。
さらに「西村博之が怪我をしている写真」まで掲載されていて、「これはマジなのでは…?」と思わせる仕掛けがたっぷり。
…でも、よく見るとその画像、記事によって怪我してる位置が右だったり左だったり。
雑なコピペ・加工のオンパレード。
◆ なぜ信じてしまう?「本物に見せる」詐欺のプロ技術
こうした記事の怖いところは、「明らかに怪しい」のに、“信じたい気持ち”を刺激してくること。
例えば、
- 「あのひろゆきが、裏でこっそりお金を稼いでいた!?」
- 「生放送中に国家機密を暴露!?ヤバすぎる!」
- 「日銀が提訴!?前代未聞じゃん!」
といった、“見たことのない展開”が畳みかけてきます。
人間の心理って、「非日常」に惹かれるんですよね。
そして、「信じられない話」ほど「逆に本当っぽく感じる」っていうバグが起こる。
◆ そして巧妙な誘導。「Viax Impact」とは何者?
記事の後半に差し掛かると、あるキーワードが頻出します。
「ひろゆき氏が紹介していた資産形成プラットフォーム」
「たった37,500円が12週間で1億円に化けるという“Viax Impact”」
「対談相手の寺島実郎も体験済みで驚きの利益」
……ここで、詐欺の本命が姿を現します。
「Viax Impact」という謎の投資プラットフォーム。
一見、よくある金融サービスのように見せかけてますが、
実際は、登録→入金→音信不通の“持ち逃げ系詐欺”です。
しかも登録後には、こんな流れが待っています:
- 「ひろゆき氏から特別招待された方へ」と案内が届く
- “担当マネージャー”と称する人物から電話が来る
- 「もっと資金を増やせる」と勧誘される
- 謎の海外口座に送金させられる
◆ 「自分は騙されない」と思っている人が、真っ先に狙われる
この手のフェイクに引っかかる人って、騙されやすい人だけじゃありません。
むしろ、
- 普段から情報をしっかりチェックしてる人
- 知識に自信がある人
- SNSに敏感な人
……こういう人たちこそ、ターゲットにされやすい。
理由は簡単。「自分は大丈夫」と思って油断しているから。
実際の被害者の声を紹介します。
💬「ひろゆきが関わってるなら…と信じて登録してしまった」
💬「37,500円なら…って気軽に始めたら、いつの間にか10万円以上消えていた」
💬「相手が本物の証券会社の人みたいで、疑いもしなかった」
◆ 同じパターンで“量産中”のフェイク広告一覧
怖いのは、この「ひろゆきバージョン」はあくまで一例ということ。
実際、以下のような類似フェイクニュースが大量に出回っています。
- 「木村拓哉が語った資産形成の秘密とは」
- 「橋下徹が仮想通貨で月収500万円突破」
- 「大谷翔平が日本人にだけ伝えた投資法」
どれも、
✅ 有名人を勝手に使う
✅ 本物っぽいニュースサイト風のデザイン
✅ 怪しいプラットフォームへ誘導
というテンプレ詐欺パターンに沿っています。
◆ 【重要】あなたを守る“見抜く力”とは
この手のフェイクに騙されないために、絶対に覚えておいてほしいのがこちら:
🔍 フェイクニュースを見抜く5つのポイント
- 記事の出典が不明確 or 過去の記事の焼き直し
- ロゴや見出しが雑にコピペ・加工されている
- 画像が違う記事で“左右反転”されて使われている
- 短期間で爆益という“非現実的な報酬”を謳っている
- 「あと●名限定」「すぐ稼げる」など急がせてくる
これ、全部引っかかったらアウトです。
◆ 最後に:あなたがこの記事を最後まで読んだ“その判断力”が、最大の防御です。
「日本銀行がひろゆきを提訴」なんて、もし本当だったらテレビもネットも大騒ぎです。
でも、SNSやWeb広告では“本物に見せかけたウソ”が日々進化しています。
しかも、それが一瞬であなたの時間・お金・信頼を奪う武器になっている時代。
信じたくなる話ほど、一歩引いて考える。
この記事を読んでくれたあなたは、もう一歩先を知っています。
どうか今後、友人や家族にもこの情報をシェアしてください。
あなたの「その一歩」が、未来の被害を止めることになるかもしれません。
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