名倉巧。
Jリーグ屈指の“静かなる司令塔”。その存在は決して目立たない。けれど、ピッチに立てば誰よりも鋭く、的確にゲームを読み解く。
小柄な体、落ち着いた佇まい。そして、足元に宿る圧倒的なテクニック。
彼のサッカー人生は、挫折と挑戦の連続だった。
プロフィール|影のように効く存在、それが“ナグ”
- 名前:名倉 巧(なぐら たくみ)
- 生年月日:1998年6月3日(27歳)
- 出身地:東京都足立区
- 身長/体重:168cm/61kg
- ポジション:ミッドフィールダー(MF)
- 所属クラブ:V・ファーレン長崎(背番号14)
- 利き足:右
- 愛称:ナグ
小さくても、負けない。幼少期から磨かれた勝負勘
名倉がボールと出会ったのは、幼稚園の頃。
早くもサッカー漬けの日々が始まったが、体格は常に小柄。周囲に比べて“劣っている”ことを自覚しながら、それでも「誰よりもうまくなってやる」と技術を磨き続けた。
中学ではFC東京U-15深川に所属。全国大会準優勝を経験し、背番号10も背負った。
だが、名門の厚い壁は高かった——
ユース(U-18)への昇格は、叶わなかった。
國學院久我山での“逆転劇”。無得点でも評価された男
高校は、東京のサッカー強豪・國學院大學久我山高校へ進学。
名倉はここで、再び勝負をかける。
2年時に出場した全国高校サッカー選手権では、ゴールという結果はなかったが、ドリブルやパスで試合をコントロールし、チームを準優勝へと導く。
大会後には“優秀選手”にも選出。
3年時にはキャプテンに任命され、プレーでも人間性でもチームを牽引した。
大学進学?プロ?岐路の中で選んだ“両立”
進路に迷った彼が選んだのは、専修大学進学とJ3・FC琉球でのプロ契約を同時にこなす、まさに“二足のわらじ”。
そして迎えたJリーグデビュー戦——
なんといきなり2得点の衝撃デビュー。一躍脚光を浴びることとなった。
V・ファーレン長崎へ|上のステージへ、足音を静かに
2018年、J1昇格を果たしたばかりのV・ファーレン長崎に加入。だがクラブは即座にJ2降格。
それでも名倉は黙々と成長し、出場数を伸ばす。
中盤のつなぎ役として、派手さはないが確実に信頼される存在へと変化していった。
ベガルタ仙台での挑戦|”証明”のシーズン
2022年にはベガルタ仙台へ期限付き移籍。
31試合4得点と、数字と内容の両面でしっかりと存在感を示す。
自らを「勝ち残るためのサッカー選手」と位置づけ、派手なプレーより、“チームに必要とされる選手”としての進化を選んだ。
そして現在|27歳、今まさにピークに差し掛かる
2025年現在、V・ファーレン長崎に戻り、チームの中核として活躍中。
キャリアの脂がのる年齢。J2の舞台で、勝利のために戦い続けている。
名倉巧という男は、自分を着飾ることはしない。
けれど、彼のプレーにはいつも“本物の勝負感”がある。
彼女はいる?恋愛事情は“超静か”
気になるプライベート——彼女の存在は?
2025年現在、名倉選手に交際報道やSNSでの交際匂わせなどは一切確認されていません。
非常に情報管理がしっかりしており、プライベートを表に出さないタイプと見られます。
もしかすると、しっかり支えてくれるパートナーがいるかもしれませんが、あくまで想像の域を出ません。
「今はサッカーに集中したい」——そんなストイックな姿勢が伝わってくる静けさです。
結婚してる?子供はいる?
現時点で、結婚の事実は公表されておらず、子どももいないようです。
20代後半で結婚する選手も多い中、名倉選手は今のところ「家庭」よりも「キャリア優先」の道を選んでいる印象。
家族構成|父・母・姉、そして兄弟は?
▶ 父親・母親について
名倉選手のご両親について、名前や職業などの詳しい情報は公開されていません。
ただし、インタビューなどから察するに、幼少期から彼を支え、地道に努力できる環境を作ってくれた“教育熱心”な家庭で育ったと考えられます。
プロを目指すには多くのサポートが必要です。体格のハンデがあった名倉選手を根気強く支えてきたご両親の存在は、彼のキャリアの根幹を成しているといえるでしょう。
▶ 兄弟は?
公表されている兄弟は姉の名倉七海さん。
彼女はタレント・歌手・エアギタリストという異色のマルチアーティスト。
兄妹でまったく違う道を歩みながら、それぞれの分野で「好きなことを仕事にしている」あたり、家族全体に“個性を尊重する文化”が根付いているのかもしれません。
兄弟の中でほかに弟や兄がいるという情報は現時点では確認されていません。
まとめ|静かな熱を持つ男、それが名倉巧
名倉巧のサッカーには、派手さはない。
でもそこには、誰よりも深くサッカーと向き合ってきた“意志”がある。
体格で負け、チャンスを逃し、それでも腐らずに進んできた。
今、彼はJリーグで確かな足跡を刻みながら、“自分のサッカー”を信じて戦っている。
小さな身体に、でかい魂。
名倉巧という男の物語は、まだ始まったばかりだ。
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