芥川賞作家にして芸人という異色の肩書きを持つ、ピース・又吉直樹さん。そんな彼が2025年6月、自身のYouTubeチャンネルでこぼした“ある人物”への怒りが話題になっています。
その相手は、かつて又吉さんが『火花』で芥川賞を受賞した際に、ブログで批判めいた言葉を綴った“コメンテーター”。
今回の動画で又吉さんは、名前を伏せながらも、その人物に対する強烈な違和感と怒りを赤裸々に吐露しています。この記事では、その発言内容をもとに「一体誰なのか？」という点を徹底考察していきます。
■「お前が感想書けや」…胸中のモヤモヤが爆発
話題の発端は、又吉さんが語った過去の回想。
2015年、彼が『火花』で芥川賞を受賞した当時、多くのメディアが“芸人が小説で文学賞を受賞”というニュースをこぞって報道する中、あるコメンテーターが自身のブログでこんな趣旨のことを書いていたというのです。
「芸人が小説を書いたという点ばかり注目されていて、作品の感想を書いている人がいない」
この発言に、又吉さんは強烈な違和感を覚えたそう。
「いやいや、お前がまず感想書けやって思ったんですよ」
そう語る彼の言葉には、受賞の裏で複雑な想いを抱えていた本音が滲みます。
■「アホすぎひんか」……その人物の“無自覚な上から目線”に失望
当時の又吉さんにとって、そのコメンテーターは知的で視野の広い人物という印象だったそう。しかし、ブログでの発言を目にして一気に評価が変わったといいます。
「偉そうなこと言うけど、自分は安全地帯から物申してるだけやん」
「そんな人が世の中を斬ってるとか、アホすぎひんかと思った」
この発言には、文学に真剣に向き合いながらも“芸人だから”と偏見で見られてしまうことへの、強烈な憤りが込められているように感じられます。
一方で、又吉さんは皮肉まじりにこうも述べています。
「あの人がそんな凡ミスするとは思えないし、もしかしたら高等なギャグかも…」
傷つきながらも、どこか笑いに変えようとする芸人らしい“照れ隠し”が、逆に胸に刺さります。
■テレビ局で挨拶しても無視…すれ違いざまの“無言の圧”
さらに衝撃的だったのが、後日談。
このコメンテーターとはテレビ局で何度かすれ違ったそうですが、又吉さんが「おはようございます」と挨拶しても、無視されたとのこと。
「目を逸らして完全に無視するんです。マジでスルーですよ」
と、苦笑交じりに再現してみせた又吉さん。その様子からは、怒りというより“呆れ”が勝っていたようにも感じられます。
「こんな奴が世の中を斬ってんねや…って思いましたよね」
そして、三度目までは挨拶を続けたという又吉さんも、四度目からはさすがにやめたのだそう。
■手がかりから読み解く「この人物」の正体とは？
ここで、改めてこの“謎のコメンテーター”に関する手がかりを整理してみましょう。
【1】テレビに出ているコメンテーター
→ 番組に呼ばれ、自らの見解を述べる立場。
【2】ブログで発信している
→ テレビだけでなく、個人のブログで持論を展開する文化人。
【3】『火花』受賞当時に、「芸人が小説を書いたことばかりが取り上げられている」と問題視。
【4】テレビ局で実際に又吉さんとすれ違う程度の接点がある。
こうした条件を照らし合わせると、単なるネット評論家ではなく、当時から地上波に定期的に出演していた著名な知識人や文化系コメンテーターが該当しそうです。
■ネットで噂される“候補者たち”
ネット上では、いくつかの名前が挙がってはいますが、いずれも確証がないためここでは具体名は伏せます。
ただ、以下のような特徴を持つ人物が“候補”として語られる傾向にあります：
- 芸人や大衆文化にやや冷笑的な立場をとる
- 文学・思想に対する持論をブログやSNSで発信している
- 芸能人の受賞や成功に対して、斜に構えた意見を述べることがある
- 過去に“芸能×文学”に対して辛口なコメントをしていたことがある
■まとめ：又吉直樹の言葉に滲む“静かな怒り”と“諦め”
今回の発言で印象的だったのは、又吉さんの怒りが爆発するというよりも、静かに、でも確実に積み重なった失望や呆れが語られていたことです。
「名前は出さない」と言いつつ、かなり具体的なヒントを含めた今回の発言。そこには、過去のしがらみを昇華させ、今だからこそ語れるようになった想いが詰まっていました。
そして何より、文学という分野に真剣に挑みながらも、“芸人”という肩書きだけで偏見を受けてしまう。その理不尽さと、それに屈しない姿勢が、又吉直樹という人間の誠実さを物語っているように感じられます。
「芸人が小説を書いて何が悪い」
そんな問いかけが、今も静かに響いているのかもしれません。
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