■ 基本情報
- 氏名:丸尾 まき(まるお まき)
- 生年月日:1964年10月25日
- 年齢:60歳(2025年5月現在)
- 出身地:兵庫県尼崎市立花町
- 現職:兵庫県議会議員(尼崎市選出、5期目)
- 所属会派:無所属(市民オンブズ尼崎世話人/緑の党グリーンズジャパンメンバー)
- 信条:無所属・市民派・情報公開・環境主義・市民目線・政務活動費改革
- 趣味・特技:献血(200回以上)、環境活動、英語力、バイク運転
■ 幼少期からの学歴
● 幼少期
丸尾まき氏は、1964年、兵庫県尼崎市の立花町に生まれました。実家は地元密着の商店街にあり、ごく一般的な家庭環境で育ちました。地元に根差した暮らしの中で、商店街や近隣住民とのふれあいを通じて、地域への愛着と市民感覚を培っていったといわれています。
特に幼少期は、物を大切にし、周囲と助け合って暮らす「もったいない」精神や公共心を自然と身に付ける環境で育ち、これが後の環境問題や政治参加への関心につながります。
● 小学校・中学校
- 尼崎市立立花南小学校
- 尼崎市立立花中学校
学校生活では、学級委員などの役割も積極的に担いながら、地域活動にも参加していました。運動神経にも優れ、活発な性格だったとの記録があります。
● 高校
- 兵庫県立尼崎高等学校(現在の兵庫県立尼崎小田高等学校)
高校時代には理系の進路を選び、機械工学や環境に関心を持ち始めるようになりました。この時期に出会った環境文学作品、有吉佐和子『複合汚染』などが、人生を左右する大きな転機になります。
● 大学
- 大阪産業大学 工学部 交通機械工学科 卒業
大学では交通と機械に関する工学的知識を学びました。在学中に、アメリカやイギリスでの短期ホームステイを経験し、国際感覚を養います。海外のリサイクル制度や市民参加型社会の仕組みに感銘を受け、「社会のしくみを変えるには政治しかない」と考える基盤をつくっていきます。
大学卒業時には「環境に関わる職に就きたい」という思いを持っていましたが、当時は環境系の就職先が極めて限られており、やむなく別の道を模索します。
■ 環境への思いと「八百屋ポパイ」の創業
社会に出た後、環境保全に貢献できる実践的な活動として選んだのが、有機野菜の販売でした。
1990年、24歳のときに有機無農薬野菜の移動販売業「八百屋ポパイ」を立ち上げます。
リアカーで野菜を運びながら販売する形式で、地域との信頼関係を構築し、地産地消の思想を広めていきました。
この事業を始める前に佐川急便に半年勤務し、開業資金200万円を貯めたというエピソードもよく知られています。八百屋業を通じて、「市民と直接つながる喜び」と「暮らしの中から社会を変える力」を肌で実感しました。
■ 市民運動から政治の世界へ
1992年、尼崎市議会で全議員が不正出張をしていた事件が報道され、市民の怒りが爆発。議会解散を求める運動が起きました。この時、市民として参加した丸尾氏は、「ただ怒るだけでなく、自分自身が議会を変えるべきではないか」と決意します。
1993年、無所属で尼崎市議会議員選挙に出馬。見事に初当選を果たします。以後、4期連続でトップ当選。
■ 尼崎市議会時代の実績(1993~2007)
- 情報公開条例の制定に尽力
- 公費支出に対するチェック機能の強化
- 市民参加型の政策形成プロセスの導入
- 保育・教育・環境分野での改善提案
議会内で少数派ながらも、理論と市民の支持を背景に粘り強く提案を続ける姿勢は、多くの市民から高く評価されました。
■ 兵庫県議会への挑戦と改革(2007〜現在)
2007年、県政の閉鎖性に疑問を持ち、兵庫県議会議員選挙に出馬し当選。県議会でも一貫して「市民派」「情報公開派」の姿勢を崩さず、県政改革に取り組みます。
主な実績
- 政務活動費の領収書全面公開の実現
- 日帰り出張でも費用弁償(宿泊費)を受け取る制度の是正
- 情報公開制度の透明化推進
- 神戸製鋼問題・ダイオキシン問題など環境監視活動
- 女性議員ネットワークの立ち上げ
特に政務活動費に関する制度改革では全国的な注目を集め、兵庫県議会は2015年度「議会改革度ランキング全国1位」となりました(早稲田大学マニフェスト研究所調査)。
家族構成は?結婚相手や子供はいる?
丸尾氏は1997年に結婚し、妻と息子の3人家族です。妻は一般の方で、詳細な情報は公開されていませんが、長年にわたり政治活動を支えてきた存在です。息子は2025年現在で25歳前後と推測され、既に結婚しており、孫も誕生しています。家族全員で還暦祝いを行うなど、温かい家庭を築いています。
■ 現在の活動・今後の展望
現在も「無所属」「しがらみなし」「市民本位」の姿勢を貫いて活動中です。議会での質問回数や資料調査量はトップクラスで、行政に対して常に建設的な提案を行うことで知られています。
また、医療的ケア児支援やジェンダー平等施策、地域公共交通の維持など、複雑かつ重要な分野でも丁寧に問題提起を続けています。
■ パーソナルな一面
- 献血回数は200回を超える
- 英語が堪能で、外国人との交流イベントでも積極的に活動
- オートバイ運転が趣味(若い頃からメカにも強い)
- 愛猫家としても知られ、動物愛護活動にも関心を持つ
■ 最後に
丸尾まき氏は、行政の内部改革、透明性の確保、地域との直接対話を柱に活動を続けてきました。小さな八百屋から出発した彼女の歩みは、市民が政治を変える力を証明する象徴的な事例ともいえます。
彼女の政治スタイルは、「正直」「粘り強さ」「市民との距離の近さ」に特徴があり、今後の活躍にも期待が寄せられています。
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