東南アジアの小国、ラオス。
「素朴で平和な国」というイメージを持つ人も多いはず。
でも、その裏側で、日本人として見過ごせない“闇”が静かに広がっているのを知っていますか?
そんな中、たった一人で声を上げた日本人女性がいます。
その名は――岩竹綾子さん(46歳)。
SNSをきっかけに、日本人男性による“児童買春”の実態が明るみに出た今、岩竹さんは現地で猛反発を受けながらも、行動を止めていません。
「どうしても許せなかったんです。誰も言わないなら、私が言うしかないって」
彼女のこの一言に、どれだけの重みが詰まっているのか。
今回は、岩竹綾子さんの知られざるプロフィール、現地での生活、壮絶な覚悟、そしてこれからの活動まで…深掘りしていきます。
最後まで読めば、あなたも“ただの傍観者”ではいられなくなるはずです。
■ ラオスに生きる日本人女性・岩竹綾子さんとは?
まずは気になる岩竹さんの素顔から。
現在、ラオスの首都ビエンチャンで、日本食堂を営みながら暮らしている彼女。
猫の保護活動をライフワークとし、地元では“猫のお母さん”として親しまれています。
寺院や街角に取り残された猫たちを保護し、医療ケア、避妊・去勢、そして新しい家族探しまでを自ら行う――
その数、なんと150匹以上。
猫たちの世話をしつつ、食堂の運営も一人で切り盛り。
「ラクして生きたい」なんて気持ちからは程遠い、真っ直ぐな生き方です。
学歴や経歴は?
岩竹さんの詳しい学歴は明かされていませんが、日本で社会人経験を積んだのち、ラオスへ移住。
その生活はすでに10年以上。日本人コミュニティはもちろん、現地の人々とも深く関わりながら、地域に根付いています。
「ただの移住者」で終わらず、地域課題や社会問題に自ら関わり続けているのが、彼女ならではのスタイル。
猫の保護から始まったその行動力が、やがて“子どもたちを守るための闘い”へとつながっていったのです。
■ 衝撃のSNS投稿と、怒りが爆発した瞬間
岩竹さんが今回、声を上げるきっかけとなったのは、SNSで目にした“信じがたい投稿”。
それは、日本人男性がラオスでの児童買春を「武勇伝」のように語る内容でした。
彼女は言います。
「最初は目を疑いました。でも、スクロールしていくと次から次へと似たような投稿があったんです。まるで“ラオスはそういう場所”って、日本人が勝手に決めつけて楽しんでいるようで、本当に悔しかった」
さらに、自宅の近所には、実際に児童買春の温床とされる施設もあるといいます。
日常のすぐそばに、子どもたちが傷つく場所が存在する――
その現実に、岩竹さんは黙っていられなかったのです。
■ 署名活動で集まった2万5000人の声
2024年4月、彼女は決意します。
「児童買春撲滅を日本政府に求めるオンライン署名」を立ち上げたのです。
最初は「一人でも多く、現状を知ってほしい」という想いから始めた署名。
ところが、SNSやニュースサイトを通じて瞬く間に拡散。
気づけば、約2カ月間で2万5000筆以上もの賛同が集まりました。
ラオスだけでなく、日本、タイ、カンボジア、世界中から届いた「子どもを守ろう」という声。
この結果が、ついに大きな一歩を動かします。
■ 日本大使館、異例の即対応!
2024年6月9日、岩竹さんは在ラオス日本大使館へ署名を提出。
普通なら、行政が腰を上げるまでには時間がかかるもの。
しかし今回は違いました。
たった8日後の6月17日、外務省の公式ホームページに異例の注意喚起文が掲載されたのです。
そこには、以下のような強いメッセージが明記されていました。
- 児童買春目的でラオスに渡航すれば、日本の児童買春・ポルノ禁止法の国外犯として処罰される
- 相手の年齢を「知らなかった」としても言い訳にならない
- 日本の警察は海外当局と連携し、積極的に摘発を進めている
岩竹さんは語ります。
「正直、ここまで早く動いてくれるとは思っていなかった。でも、日本大使館も警察も、本気でこの問題に向き合ってくれると信じています」
■ 岩竹綾子さんの結婚相手と家庭事情
プライベートでは、岩竹さんはラオス人男性と結婚。
現地の文化や価値観を理解し、夫婦で力を合わせて生活しています。
子どもについては公式な情報は出ていませんが、彼女の日常からは、猫や地域の子どもたちを“家族同然”に愛する姿勢が伝わってきます。
家族の支えがあるからこそ、過酷な保護活動や社会問題への発信も続けられているのでしょう。
■ それでも続く誹謗中傷…でも、信念は揺るがない
児童買春問題に声を上げたことで、岩竹さんは中傷の標的にもなっています。
「貧しい子どもを助けるのを邪魔している」
「余計なことをするな」
そんな理不尽な声が、SNSや噂話として届く日々。
それでも彼女は諦めません。
「児童買春は絶対に許されない行為です。
子どもの心と体を壊すだけでなく、その国の未来すら壊してしまう。見て見ぬふりなんて、もうできない」
その覚悟の強さが、多くの人を動かしています。
■ ラオスという国と、深まる影
ラオスでは、長年にわたり貧困が背景となった児童買春の問題が続いています。
タイやカンボジアなど周辺国の取り締まりが強化される中、規制の甘いラオスに外国人が流入。
日本人を含む“買春目的”の観光客も少なくないと言われています。
「このまま放置すれば、ラオスは“児童買春ツーリズム”の拠点になってしまう」
岩竹さんの危機感は、決して大げさではありません。
■ 最後に――あなたも“見て見ぬふり”をやめませんか?
子どもたちの未来を守るためには、一人ひとりの意識と行動が必要です。
SNSでの発信、署名への参加、情報を広めること。どんな小さなことでも構いません。
岩竹綾子さんは、たった一人でその一歩を踏み出しました。
そして今、彼女の周りには、2万5000人以上の仲間がいます。
次は、あなたの番かもしれません。
「誰かがやるのを待つんじゃなく、自分が動く」
そう決めた瞬間から、世界は少しずつ、でも確実に変わり始めるのです。
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