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石破茂と麻生太郎:犬猿の仲の理由はなぜ?両者の因縁について徹底調査!

政治の世界は水面下のバトルが面白い。
とくに自民党の中で有名な“冷戦”といえば、石破茂と麻生太郎の関係。見た目は紳士的でも、言葉の端々ににじむ敵意、過去のわだかまり、そして決して交わらない信念──。

この二人の確執は、ちょっとやそっとの喧嘩じゃない。
もはや“因縁”と呼ぶにふさわしい深さを持っている。

なぜここまで対立が続くのか?
そして、2025年現在の二人の距離感はどうなっているのか?
感情と政治の交差点を、徹底的に読み解いてみよう。


目次

◆火種は「麻生降ろし」──忘れられない“あの時の裏切り”

今から16年前、2009年のこと。
麻生政権は支持率低迷の末期状態。党内では「このままじゃ選挙に勝てない」と“麻生降ろし”の動きが活発化。その裏で動いたのが、当時の若手や中堅議員たち。

その中心にいたのが、石破派に近いメンバーたち

麻生太郎にとって、この政権末期に仕掛けられた“見えないナイフ”は、いまだに抜けないトゲとして心に刺さっているとされる。

以来、麻生氏は石破氏に対して一貫して冷ややか。
政治家にとって、「一度裏切られた」という感覚は一生ものなのだ。


◆「離党歴」は一生モノの傷?麻生が許さない“裏切り者のレッテル”

さらに麻生氏が石破氏を遠ざける理由の一つが、1993年の「自民党離党」。
当時の石破氏は政治改革の大義を掲げ、自民党を飛び出して新党に参加。後に自民に復党するが、これは党内では**「出戻り組」**という扱い。

自民党保守本流の象徴ともいえる麻生氏からすれば、
「自民党が一番苦しいときに逃げた奴」
というイメージが消えることはない。

2023年の発言でも、麻生氏はこう皮肉っていた。

「人間ってね、苦しいときにこそ本性が出るもんですよ」

これは誰が聞いても、石破氏への“刺し”である。


◆派閥批判からの派閥設立──信念のねじれが火に油を注ぐ

石破氏は、かつて派閥政治に否定的だった。

「もう派閥の時代じゃない」
「政策は党全体で練るべきだ」

そう語っていた男が、2015年にまさかの**「石破派」設立**。

これには党内も「???」という空気。
なかでも麻生氏は真っ先にツッコんだ。

「言ってたこととやってることが違うじゃないか」

言行不一致を最も嫌う麻生氏にとっては、石破のこの動きはまさに**“自爆”**。
このあたりから、石破氏は「信用されない人」というレッテルをより強く貼られていった。


◆総裁選は“石破潰し”の舞台裏だった?

過去3度、石破氏は自民党総裁選に挑んできた。
中でも注目されたのは2012年と2018年。党員票では圧勝するも、議員票では敗北。

この「石破は地方に人気、党内では孤立」という構図の背景に、麻生氏の影があるとされてきた。

麻生氏は総裁選のたびに、他の候補者──安倍晋三、菅義偉らを全力で支援。
党内では「石破を勝たせるわけにはいかない」という空気が出来上がっていた。

石破氏が「なぜ議員票が取れないのか?」と悩む一方、麻生氏は動じることなく、自民党の“番人”として門を閉じていたのである。


◆性格・スタイルの相性最悪説

石破茂は理論派。政策一本、誠実、真面目、でもちょっと堅い。
麻生太郎は直言型。軽妙で歯に衣着せぬ物言い、でも裏に根強い信念がある。

石破はテレビや地方で語るときにはウケがいい。
麻生は自分の言葉を曲げない、媚びない、笑わない。

つまり――「絶対に合わない」

互いの政治的立場というより、**「人間として噛み合わない」**というのが、根本的な問題なのかもしれない。


◆2025年現在:静かに続く“冷戦状態”

では、2025年現在の二人はどうなのか?

麻生太郎は御年84歳になっても政界に強い影響力を持ち続け、岸田総理を支えるキープレイヤーとして健在。一方の石破茂は総裁選への意欲を表明しつつも、依然として党内での支持基盤は脆弱。

石破氏は若手との連携やネットメディアでの発信を強めているが、党内の重鎮層からの信頼は戻っていない
つまり、麻生氏の“無言の圧力”は、今も石破の進路を静かに塞いでいる状態だ。

表では直接ぶつかることは少なくなったが、
両者の関係は「和解した」ではなく、「沈静化しているだけ」というのが実情。

一部では「麻生後」に石破氏が再浮上する可能性も囁かれているが、その時にはすでに世代交代が進みすぎているかもしれない。


◆まとめ:これは「ただの喧嘩」ではない

石破茂 vs 麻生太郎の確執は、単なる個人の好き嫌いではない。

それは、

  • 過去の裏切り
  • 政治信念の相違
  • そして「信用」という名の重たい感情

が絡み合った、まさに“人間ドラマ”の縮図なのだ。

誰が悪いというより、交わることのない道を歩む二人。
どちらが正しいかは、歴史が決めるしかない。

ただ一つ言えるのは――
この確執が、令和の自民党を静かに動かしているのは間違いないということだ。


次の政局が動くとき、二人の関係はまた語られる。
それが「和解」か、「決裂」か、それとも――「黙殺」か。

注目して損はない。
この“政治ドラマ”、まだ終わっていない。

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