かつて「清純派女優の象徴」とまで言われ、数々の名作ドラマや映画で輝いてきた広末涼子さん。あのキラキラとした笑顔、真っ直ぐで透明なまなざしに、心を奪われた方も多いのではないでしょうか。
そんな彼女が、2025年5月2日に自身の公式サイトで発表した内容に、日本中が震撼しました――。
「双極性感情障害」「甲状腺機能亢進症」という2つの疾患を抱えていたこと。そして、当面の間すべての芸能活動を休止し、治療に専念するという決断。
その背景には、メディアに見せることのなかった“心の叫び”と“限界を超えた日々”が隠されていたのです。
今回は、彼女の病気の詳細と、いつから異変が起きていたのか、さらには夫・キャンドルジュンさんとの関係まで徹底考察。広末涼子さんが本当に伝えたかったことに、私たちは寄り添えるのか――。
■ 広末涼子が抱える2つの病気とは?ただの“体調不良”ではなかった…
今回発表された広末さんの病名は、
- 双極性感情障害(躁うつ病)
- 甲状腺機能亢進症(主にバセドウ病が知られる)
この2つが同時に起こっていたという事実に、ただ驚くばかりです。
◆ 双極性感情障害って、どんな病気?
「躁うつ病」とも呼ばれるこの疾患。
ハイテンションで活動的になりすぎる“躁状態”と、深く落ち込み無気力になる“うつ状態”が交互に現れる、心の病です。
「今日は何でもできる気がする!」という勢いのある日もあれば、「何もしたくない…生きる意味がわからない」と感じる日もある。
その落差は激しく、まるでジェットコースターのように感情が暴れ回る日々。
この波に耐えながら、女優としてプロフェッショナルな演技を続けていたなんて…信じられないほど壮絶です。
◆ 甲状腺機能亢進症とは?
バセドウ病などで知られるこの病気は、ホルモンバランスの乱れによって心拍数が上がったり、極度の焦燥感や不安、不眠などを引き起こします。
実は、精神的な不調と非常に密接に関係しているため、見過ごされがち。
つまり広末さんは、体の不調+心の不調が複雑に絡み合う状態に長く苦しんでいたのです。
■ 広末涼子の異変はいつから?知られざる“サイン”の数々
「最近、何かおかしい」――そう感じた業界関係者も少なくなかったはず。
広末さんの“精神の異変”がいつ頃から始まっていたのか、過去の言動や報道を紐解いていくと、そこには見逃されていた“警告サイン”がいくつも散見されます。
◆ 2023年ごろから見え始めた「不安定な様子」
現場スタッフからは、「感情の起伏が激しい」「涙ぐむことが増えた」などの声があがっていたという噂も。またインタビューでも、笑顔の中に“焦り”や“虚無”が垣間見える瞬間があったといいます。
◆ 2024年、徐々に見えてきた“空白”
仕事のドタキャン、撮影の途中で退出、突然のSNS休止…
それらの出来事は、本人からは「体調不良」とされていましたが、実際には心の悲鳴だったのかもしれません。
◆ そして2025年春、限界を迎える
4月、あるトラブルをきっかけに拘留され、その後医療機関に入院。ついに、「双極性感情障害」との診断が下されたのです。
このとき、彼女はもう“限界点”を超えていたのかもしれません。
■ なぜ広末涼子は心を病んでしまったのか?背景にあるプレッシャーと葛藤
◆ 清純派としての“縛られたイメージ”
10代からトップに登り詰めた広末さん。「透明感」「天真爛漫」「正統派ヒロイン」――。
そんなイメージを背負い、求められる理想に応え続けてきた彼女は、いつしか“本当の自分”を押し殺すようになっていったと考えられます。
「広末涼子はこうあるべき」という無言の圧力に、自分を合わせ続ける生活は、想像以上に心をすり減らすものだったはず。
◆ 「母であり、女優であり、妻であること」の重荷
3児の母としての責任、女優としての復帰、そして家庭の維持。
彼女はすべてを“完璧にこなす”ことを自分に課していたのかもしれません。
しかし、どんなに強い人でも、すべてを背負い続けることは不可能です。
心の“逃げ場”がなかったのではないか――。そんな想像が頭をよぎります。
■ 【注目】夫・キャンドルジュンとの関係は影響していたのか?
そして見逃せないのが、夫・キャンドルジュンさんとの関係性。
2010年に結婚した二人ですが、近年は「すれ違いが目立っていた」との報道もあり、2023年には別居状態であることが一部メディアに報じられました。
◆ 性格・価値観の違いがもたらす“心の摩耗”
自由奔放でアーティスティックなキャンドルジュンさんに対し、広末さんはどこか繊細で責任感の強い性格。
家庭内でのズレが日々のストレスとなり、それが積み重なって精神を圧迫していたとしても不思議ではありません。
また、メディアではキャンドルジュンさんの強い発言や行動に対し、広末さんが“委縮していた”という証言も。
夫婦という一番近い関係だからこそ、深く傷つくこともあるのです。
■ 現在は通院と自宅療養に専念。復帰は未定
広末さんは現在、都内の医療機関での治療を終え、自宅で療養を続けています。
「今後も通院を継続しながら、ゆっくりと心と体の回復に努めていく」とのこと。
所属事務所は、「病気を理由に責任を回避するつもりは一切ない。警察の調査にも誠実に対応する」と強調しています。
■ まとめ:「笑顔の裏側」にあった壮絶な日常を、今こそ理解すべきとき
私たちが見てきたのは、光り輝く“スター・広末涼子”でした。
でもその裏で、彼女はずっと“普通の女性”として、悩み、苦しみ、戦っていたのかもしれません。
「無理しなくていい」――今はただ、そう声をかけてあげたい。
そして、いつかまた笑顔で戻ってきてくれる日を、焦らず気長に待ちましょう。
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