6月11日、人気YouTuber・ヒカル(34)が自身のチャンネルで突如「トラブルがあったので活動休止します」と題した動画を公開。あまりに突然の報告にネットは騒然、「また何かあったの?」「ガチの引退?」と憶測が飛び交っています。
でも動画を見た視聴者は、こう思ったはず。
「え、これって売り込みじゃん…?」
そう、今回の“活動休止宣言”、その裏にあるのは一筋縄ではいかない「ヒカル流のビジネス戦略」かもしれません。
■“30億円分の在庫”に苦悩するヒカル
動画の冒頭、ヒカルはこう語ります。
「シャンプーが売れ残ってます。在庫を恐ろしく積んだんですけど…悔しいです」
そう、今回の“活動休止”の理由は――
シャンプーが売れていない。
それも、なんと30億円分の在庫を抱えてしまっているとのこと。
とりわけ売れ残っているのは「メンズ系のスカルプシャンプー」。会員制で販売しているセット商品で、まだ約2000人分が在庫として残っていると明かしました。
そして彼は、こう続けます。
「これが売り切れたら、明日からでも活動再開します!」
■活動休止を「人質」に?ヒカルの大胆すぎる呼びかけ
さらにヒカルは、視聴者に向けてこう呼びかけました。
「5000人分売れれば動画出しますよ」
「1万人いったら、木曜から13日間連続投稿しちゃおうかな!」
つまりこれは「みんなが買ってくれたら、また活動するよ!」という、ある種の“人質交渉”ともいえる内容。
ファンの間でも、「これは買えってこと?」「ここまで来ると逆に応援したくなる…」と、賛否が分かれています。
■これは炎上狙い?それともリアルな危機?
ここで浮かび上がるのが、「本当にこれはトラブルなのか?」という疑問。
タイトルで語られた「トラブル」とは、法的・社会的な問題を想像させる言葉ですが、実際の中身は“商品が売れない”というビジネス的な課題。つまり、これは 自ら仕掛けた危機演出 ではないか?という声が多く上がっています。
ヒカルは以前から、再生回数を稼ぐために「賛否を呼ぶ」スタイルを徹底してきた人物。今回もその延長線上にあると見るのが自然でしょう。
ですが、一方で彼の語り口はどこか切実でもありました。
「悔しいです」「みんなが買ってくれないと活動再開できない」
これは、数字に強く執着する彼の性格がにじみ出た“本音”なのかもしれません。
■本当の目的は「マーケティング」だった?
YouTuberというより、今や実業家・プロデューサーとしての顔も持つヒカル。ここで注目したいのが、彼がこの活動休止を販売促進のマーケティング施策として使っている可能性です。
「活動を人質にとるなんて…」という反応もある一方で、彼のファンの中には「ここまで赤裸々に言われると逆に応援したくなる」「売れればまた動画見られるってわかりやすい」とポジティブに受け止める人も。
これは言い換えれば、“感情を通じた販売”。感情を動かし、売上に直結させるという、非常に巧妙な心理的アプローチです。
■ヒカルの「数字への執念」と、SNS時代の葛藤
ヒカルは常に“数字”と向き合ってきた人物です。動画の再生回数、商品販売数、視聴者の反応――そのすべてが彼の評価軸であり、モチベーションの源。
そんな彼が「売れないなら休む」「売れたら連投する」と公言するのは、ある意味でとてもヒカルらしい選択。
しかし裏を返せば、「思うように売れない=自己否定」と感じてしまっているのかもしれません。
現代のインフルエンサーにとって、自己ブランディングは時に命綱。
今回の“活動休止”は、その綱が緩んだことを自ら暴露したとも受け取れます。
■ヒカルは復活するのか?今後の注目ポイント
動画の最後でヒカルはこうも言っています。
「明日から活動再開の予定です!」
つまり、これはあくまで一時的な“脅し”、もとい「販売ブースト企画」である可能性が高いと見られます。ファンの購買が盛り上がれば、彼は必ず戻ってくるでしょう。むしろ、彼が本当に“売り切れなかったとき”に、どんな言葉で戻ってくるのかの方が見どころです。
■まとめ:これはヒカルの「賭け」だ
今回の活動休止劇は、単なる失敗や炎上ではありません。
むしろ、ヒカルが自ら仕掛けた**「数字と感情のギャンブル」**。
YouTubeという戦場で、視聴者の感情をどこまで揺さぶり、どこまで“商品”に変えられるか。その極限を試すような、前代未聞のマーケティング実験でもあります。
成功すれば伝説、失敗すれば赤っ恥。
そんなヒカルの一世一代の“賭け”の行方を、私たちはもう少し見届けることになりそうです。
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