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積立金横領の行司は誰?名前の特定は?

「まさか、行司が…?」
日本相撲協会の内部に、ひそかに渦巻いていた疑惑がついに明るみに出た。
関取たちが10年以上にわたり積み立ててきた“被災地支援のための聖なるお金”――その一部が、行司の手によってギャンブルに使い込まれていたという衝撃の告白が飛び出した。

相撲界が誇る美談が、裏切りの物語に姿を変えた瞬間だった。


目次

■ 積立金とは何だったのか?――震災が生んだ「力士たちの約束」

2011年3月、東日本大震災が日本を襲った。

土俵の上で日々しのぎを削る力士たちも、あの未曾有の災害に心を痛めていた。
「自分たちに、何かできることはないのか?」
その思いから始まったのが、関取衆による積立金プロジェクトだった。

70人以上の関取たちが、場所ごとに1人1万円を拠出。年6回、本場所のたびに集められたその資金は、少しずつ、着実に積み上がっていった。
寄付金は被災地の子どもたちへの支援や、土俵の寄贈などに使われ、その活動は相撲ファンの間でも“神事にふさわしい善行”として称賛されていた。

まさに、「力士の魂」がこもった積立金。それだけに――今回の事件は、衝撃が大きすぎた。


■ きっかけは不審な“通帳未提出”――積み重なる小さな違和感

関取たちの不信が募りはじめたのは、ここ1〜2年のことだった。

「残高はどうなっている?」
「通帳は?」「最近、寄付の報告もないけど?」

――問いかけても、返ってくるのは決まって同じセリフだった。

「次回、必ず持ってきますから」

だが、その“次回”が何度あっても、通帳は一向に姿を見せない。場所を重ねても、同じ言い訳。
それを繰り返すうちに、力士たちの間には「もしかして…」という疑念がじわじわと広がっていった。

そして、ついに2024年夏場所前。
限界を迎えた関取衆が、日本相撲協会に調査を要請。コンプライアンス委員会が動き出す。


■ 数千万円をギャンブルで消失――本人が“自白”

調査に応じた行司は、最初ははぐらかしていたが、ついに口を開いた。

「積立金の一部をギャンブルなどに使ってしまった」

その金額、なんと数千万円――。

一体どれほどの期間、どんな方法で、どれだけの金が不正に消えたのか。その詳細は明かされていないものの、本人の“ギャンブルへの依存”が事件の核心にあるとみられている。

積立金の管理を任されていたのは、協会内でも信頼を得ていた行司の一人。誰もが「まさか」と言葉を失ったという。


■ 実名は非公表――ネットで広がる“名前当て”の憶測合戦

ここで気になるのは、**「その行司は誰なのか?」**という点だ。

しかし、現時点で相撲協会は実名を公表していない。調査中であること、処分前であること、協会の体面などを理由に、情報は厳重に伏せられている。

だが、それが逆に“火に油”を注いだ。

ネット上では、
「最近、あの行司見ないけど?」
「〇〇が怪しいらしい」
「もしや、過去に不祥事を起こした人物と同一人物?」

と、実名推測が過熱。SNSや掲示板では“犯人探し”がヒートアップしているのだ。
だが、憶測のまま名前を晒すのは名誉毀損にもなりかねず、非常に危うい展開になっている。


■ 相撲界と“行司の不祥事”――繰り返される教訓

実は、相撲界の歴史をひもとくと、行司による不祥事はこれが初めてではない。

2018年、立行司・式守伊之助が未成年の若手行司にセクハラを働いた問題で辞職。また、1980年代には司家の当主が野球賭博に関与し、資金を使い込んだという過去もある。

行司とは、本来“神の代理人”として土俵の中心に立つ、格式高い存在。それだけに、彼らが起こす不祥事は“相撲の神聖性”そのものを揺るがす。

そして今、その歴史にまた一つ、黒い影が刻まれようとしている。


■ 協会の対応は6月に決定――処分で終わらせるな

相撲協会は現在も調査を継続中で、6月に理事会の承認を経て処分が下される予定だ。

果たして、どのような処分になるのか?
懲戒解雇か、謹慎か、減俸か――。しかし、問題は“処分の重さ”ではない。

ファンが求めているのは「誠実な説明」であり、「透明性」だ。
今回のような不正を“闇に葬る”ようなことがあれば、相撲協会に対する信頼は取り返しのつかないほど失われてしまうだろう。


■ 大の里の快進撃の裏で…相撲界に走った冷水

ちょうど同じ頃、大関・大の里が注目の快進撃を見せ、相撲界には久々の“明るい話題”が満ちていた。

そんな中、突然浮上したこの横領疑惑。まるで祝賀ムードに水を差すかのような展開に、関係者の落胆は大きい。

「このタイミングで、まさか…」
協会幹部の一人は、そうつぶやいたという。


■ 土俵際に立たされているのは、相撲界そのものだ

今回の事件は、単なる「一人の行司の不正」では終わらない。

・なぜ、一人に金を預けていたのか?
・協会は積立金の管理をどうチェックしていたのか?
・今後、同様の事件をどう防ぐのか?

――そういった構造的な課題が、今回の事件を通じて一気に噴き出した。

今、土俵際に立たされているのは、相撲協会そのものだ。


■ 最後に:伝統に、嘘はつけない

大相撲は、ただのスポーツではない。神事であり、文化であり、日本の精神の象徴でもある。

だからこそ、守らねばならない“透明性”と“信頼”がある。

この事件の真相を、協会はどう公表し、どう償うのか?
そして、再び土俵に“拍手”が戻る日は来るのか?

ファンは今、じっとそれを見つめている。

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