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ジョングク:帽子で謝罪の理由はなぜ?ブランドはどこ?特定は?

2025年6月、BTSのファンのみならず、K-POP界全体に衝撃が走りました。
世界的人気を誇るBTSのメンバー、ジョングクが着用していた“ある帽子”が物議を醸し、SNS上で瞬く間に炎上。やがて彼は公式に謝罪へと追い込まれる騒動に発展しました。

「えっ、帽子ひとつで炎上ってどういうこと?」
「そこまで大騒ぎするようなこと?」

……と感じる方も少なくないかもしれません。

しかし、それはただの帽子ではなかったのです。
そこに刺繍されていた“たった5語の英語のフレーズ”が、思いがけない国際的な火種を生んでしまった――。

この事件は、今や世界を舞台に活躍するK-POPスターに求められる「影響力」と「責任」の重さを、改めて浮き彫りにすることとなりました。


目次

■ 発端:SNSで拡散された“問題の帽子”

きっかけは、BTSの公演『HOPE ON THE STAGE FINAL』のリハーサル中に撮影された1枚の写真。
そこには黒いキャップを被ったジョングクの姿が写っていました。

その帽子に書かれていたのは――

Make Tokyo Great Again

直訳すれば「東京を再び偉大にしよう」。
一見するとポジティブにも思えるこのフレーズ。しかし、すぐさまSNSでは「これはヤバい」「なんでこれを選んだの?」とざわつき始めます。


■ なぜ炎上? “MAGA”を模したこのフレーズが持つ意味

このフレーズ、「Make Tokyo Great Again」は、かつてトランプ元アメリカ大統領が掲げたスローガン「Make America Great Again(MAGA)」のパロディと見られています。

この“元ネタ”が曲者でした。

MAGAは単なるキャッチコピーではなく、アメリカでは白人至上主義や排外主義を想起させる、非常に政治色の強い言葉として知られています。
その言葉を引用する、あるいは模倣するということは、時に無言の政治的スタンスの表明と受け取られてしまうのです。

つまり、意図がなかったとしても、言葉の背景にある歴史や文脈を知らずに引用することのリスクが、この騒動で如実に浮かび上がりました。


■ 韓国での炎上のワケ|ただの“東京賛美”ではなかった

特に、ジョングクの母国・韓国ではこのフレーズに対して非常に敏感な反応が巻き起こりました。

「東京を偉大に戻す」という言葉は、韓国の一部では、日本の帝国主義的過去への美化と重なって見えたのです。
つまり、韓国が日本の植民地支配を受けていた歴史にまで思いが及び、「東京を偉大に」という言葉が、かつての帝国・日本の栄光を称えるように受け取られてしまったわけです。

これは、日本と韓国で“東京”という言葉に対する認識がまったく異なるということを如実に表しています。


■ ジョングク、Weverseで即謝罪|誠実すぎる対応にファンも沈静化

炎上を受け、ジョングクはすぐにファンコミュニティ「Weverse」を通じて謝罪文を公開しました。

「文に込められた歴史的・政治的な意味を確認できず着用してしまったのは完全に自分の過ちでした。失望と不快を与えたことを重く受け止めています」

と、自身の落ち度を認め、問題の帽子はすでに処分したと報告。
さらに、

「どんな理由があっても言い訳はできません。今後はより慎重に行動し、責任ある言動を心がけます」

というコメントからは、心からの反省と誠意が感じられ、多くのファンはその誠実な対応に一定の理解を示しました。


■ 問題の帽子はどこ製?日本ブランド「BASICKS」とは?

話題となった帽子は、日本のファッションブランド**「BASICKS(ベイシックス)」**の商品。
価格は13,200円。ストリート系ファッションで、挑発的なスローガンやアートをデザインに取り入れるスタイルが特徴です。

BASICKSは「日常と非日常の循環」をテーマに掲げており、メッセージ性の強いデザインを打ち出していますが、今回のように文脈を超えて世界に発信されるケースでは、意図しない炎上リスクを抱えてしまう可能性もあるという、ファッションの持つ両刃の剣が露わになった形です。


■ 日韓での反応の温度差|“文化の違い”が明確に

今回の騒動では、SNS上でも日本と韓国の反応の差が際立っていました。

▶ 日本の反応はやや冷静

  • 「ただの帽子でしょ?」
  • 「デザインで選んだだけじゃない?」
  • 「すぐ謝ったなら問題ないのでは」

と、比較的穏やかで擁護の声も多かった日本のネット。

▶ 韓国では怒りと失望の声が多数

  • 「韓国人として信じられない」
  • 「国の歴史を軽んじている」
  • 「もう応援できないかもしれない」

と、感情的なコメントや厳しい批判も目立ちました。
歴史やナショナリズムに敏感な韓国社会ならではの反応と言えるでしょう。


■ これは初めてじゃない?BTSと“ファッション騒動”の歴史

実は、BTSが衣装で物議を醸したのは今回が初めてではありません。

数年前には、ジミンが着用していたTシャツが「原爆を連想させる」として大炎上。日本のメディアでも大きく取り上げられました。
このときも、意図はなかったと釈明・謝罪する事態に。

こうした過去の事例があるからこそ、今回の騒動でも「またか……」という冷ややかな視線も一部にはあったのです。


■ “ファッションは自由”でも、“自由には責任が伴う”

ジョングクの帽子騒動は、彼がどれほど世界的な影響力を持つ存在かを改めて証明する出来事でもありました。

アーティストとしての自己表現やファッションの自由は尊重されるべきもの。
しかし、それがグローバルスターの肩書きを持つ者の発信であれば、その一言・一着が持つ意味は、何倍にも膨れ上がって世界に届いてしまうのです。

何気なく選んだ服。何気なく着けた帽子。
その“何気なさ”が、国や文化によっては鋭利な刃になってしまう。


■ まとめ|「無意識の選択」が起こす“国際的な波紋”

BTSジョングクの帽子炎上騒動――。
これは、グローバル時代における言葉の重み、イメージの力、そして“無意識の選択”がどれほどの波紋を広げるかを私たちに教えてくれた一件でした。

悪意がなくても、知らなかったでは済まされない。
影響力があるからこそ、慎重であるべき。
それは決して“窮屈”という意味ではなく、“責任ある自由”の使い方を考える時代が来たということ。

ジョングクの謝罪は、そんな時代における「誠実な対応」の一つの模範でもありました。

そしてこの出来事は、彼にとっても、私たちファンにとっても、
“言葉の重み”と“表現の責任”を考える貴重なきっかけとなったのかもしれません。

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