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備蓄米説明会:不適切発言の内容は?農水省担当職員は誰?名前の特定は?

「しつこくしつこく聞いてこられるので、もう一回言ってあげて」

たったこの一言が、農林水産省に波紋を呼んでいます。
舞台は、2025年5月29日に開かれた「政府備蓄米の随意契約」を巡るオンライン説明会。参加していたのは、全国の事業者たち。彼らは真剣に制度を理解しようとしていた――はずでした。

そんな中で漏れ聞こえた、まさかの“上から発言”。そして翌日、事態は一気に拡大。
小泉進次郎農相は記者会見で謝罪し、SNS上では「失礼すぎる」「またか」という怒りの声があふれました。

果たしてこの発言、どこがどう“アウト”だったのか?誰が言ったのか?何が背景にあるのか?
行政の信頼に関わる問題を、感情も交えて深掘りします。


目次

◆ 不適切発言の内容は?

まず、今回の“炎上ワード”となった発言内容を正確に見ておきましょう。

「しつこくしつこく聞いてこられるので、もう一回言ってあげて」

この発言は、説明会の質疑応答中に司会を務めていた農水省の職員が、説明を担当する別の職員に対して口にしたもの。チャットに同じ質問が何度も寄せられたため、再度の説明を促す意図だったといいます。

問題は、その言葉の「トーン」と「態度」。
「しつこくしつこく」という繰り返し表現は、質問者が迷惑をかけているかのような印象を与え、「言ってあげて」という上から目線の語尾も加わって、質問者を小馬鹿にしているように聞こえたのです。

公の説明会の場で、このような表現が使われること自体が問題。説明会に参加した事業者たちは、真剣に制度を理解しようとし、生活やビジネスがかかった質問をしていたわけです。それに対して「しつこい」とは――まさに信頼関係を壊すひと言でした。


◆ 一体、何が起きた?背景の整理

この説明会は、国が保有する備蓄米の随意契約に関して、事業者向けに行われたもの。オンラインで配信され、多くの視聴者がリアルタイムで参加していました。

問題の発言は、内部的な職員同士の会話として発せられたものですが、オンライン音声にそのまま載ってしまい、参加者の耳に入ってしまったのです。

つまり、“裏のやり取り”が“表に漏れた”形。こうした言葉が「素で出る」こと自体が、組織の意識のあり方を示唆しているとも言えるでしょう。


◆ 発言者は誰?個人の過失か、組織の問題か?

報道によると、この発言をしたのは農水省の司会進行役の職員。説明者に向かって指示を出す形で発言しました。

ここで考えたいのは、**これは本当に“その人だけ”の問題なのか?**ということ。

確かに、発言者の不用意さは否めません。しかし、こうした表現が自然と口から出てしまう背景には、「日頃の職場文化」や「事業者への意識の低さ」があるのではないか。個人の失言では済まされない、組織としての感覚が問われる問題です。


◆ なぜ「しつこく聞いてくる」がNGなのか?

一見すると、「同じ質問が繰り返される → 再説明を依頼」しただけにも思えます。
実際、農水省も「チャットに同じ質問が多く来ていたため」と釈明しています。

しかし、「しつこく」「言ってあげて」という言葉選びには、質問者に対する軽視が滲んでいます。

  • 質問者は“空気の読めない厄介者”なのか?
  • 「教えてやる」姿勢が前提になっていないか?
  • そもそも、同じ質問が出ること自体、説明が不十分な証では?

こうした視点が行政側に欠けている限り、同じような問題は繰り返されるでしょう。


◆ SNSの反応:「またお役所体質か」「態度に出てるよね」

今回の発言をめぐって、SNSでは厳しい声が相次ぎました。

「マジで言葉に出てる時点で終わってる」
「これが国の説明会?完全に客をバカにしてる」
「“しつこい”って、税金で仕事してる立場が言うことじゃない」

一部では「発言を叩きすぎだ」「マイクが入ってただけ」と擁護する声も見られましたが、**問題の本質は“発言内容”と“それが自然に出てきた感覚”**にあります。


◆ 小泉農相の謝罪と、その“限界”

小泉進次郎農相は30日、閣議後の記者会見でこのように謝罪しました。

「嫌な思いをした方がいたらおわびする。申し訳ありませんでした」

迅速な対応であった一方で、「誰が何を間違えたのか」「今後どう改善するのか」までは踏み込まれていません。
謝罪は一歩目として重要ですが、そこに再発防止策や組織的な反省が伴わなければ、真の信頼回復には至らないのです。


◆ 行政の“無意識の上から目線”がにじむ

今回の発言は、言ってしまえば「よくある言葉」かもしれません。
でもそれが、国の職員から、しかも公式の説明会の中で出てきてしまった――そこに問題の根深さがあります。

  • 「わからない方が悪い」
  • 「何回も聞かないでほしい」
  • 「言ってあげる立場」

こうした思い込みは、現代の行政には通用しません。特に、情報格差や制度理解の難しさが問題視される今、「丁寧に伝える力」こそが行政職員の使命のはずです。


◆ 結論:「たったひと言」で壊れる信頼がある

今回の「しつこくしつこく聞いてくるので、もう一回言ってあげて」は、単なる“言葉選びのミス”ではありません。
それは、行政組織に根づく“当たり前の感覚”が、現代社会とズレていることを露呈した瞬間でした。

オンライン化が進む中で、職員のひと言ひと言が「全国配信」される時代。
求められているのは、丁寧でフラットな対話力。そして、市民・事業者を“対等なパートナー”として尊重する姿勢です。

ほんの一言が、信頼を生むこともある。
ほんの一言が、信頼を壊すこともある。

だからこそ、行政の言葉は重い。
そして私たち市民の目も、思った以上に鋭いのです。

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