2024年5月12日。
芸能界の裏側に静かな衝撃が走った。
アミューズの公式X(旧Twitter)から突如投稿されたのは、法務部名義による異例の警告声明。
その内容は、所属アーティストが他社の公演を観覧中に「盗撮」された、というショッキングな告発だった。
「他人の姿を承諾なく撮影・公開するのは、マナー違反ではなく肖像権侵害という不法行為です」
通常の事務的な注意喚起とは一線を画す強い語調。
まるで“怒り”すら感じさせるその文面に、ネットは一気に騒然となった。
誰が被害に遭ったのか?
どこで、どの公演で、どのような状況だったのか?
そしてファンの間で急浮上したのが、**「本島純政さん」「ONE N’ ONLYのライブ」**というキーワードだった——。
■ 観覧していただけなのに…突然の“盗撮”とネット拡散
本島純政さんは、アミューズ所属の若手俳優であり、ジュノンボーイ出身の次世代スターとして注目されている存在。
その彼の名前が、なぜ今回の“盗撮騒動”と結びつけられることになったのか。
きっかけは、5月11日に都内で開催されたONE N’ ONLYのライブ。
この日、会場にいた複数の来場者がSNSにて「某アミューズの若手俳優が来ていた!」と、興奮気味に投稿。
さらに、後方席から撮られたと思われる、観覧中の彼らしき人物の写真までアップされた。
一見すると、ありがちな「目撃ツイート」。
だが、この投稿が本島さんのプライバシーを侵害する“盗撮”に該当するという認識が、投稿者にも周囲にもなかった可能性が高い。
だがそれこそが、今回の問題の本質でもある。
■ アミューズが公式声明で“法務部”を出した意味
翌12日、アミューズはすぐさま公式Xを通じて反応。
通常の広報発表ではなく、「法務部名義」で声明を出したことが、事態の深刻さを物語っていた。
「当社所属アーティストが他社アーティスト様の公演を観覧中の姿を盗撮されるという事件が起きました」
「写真や動画の撮影が禁止されている会場での盗撮であり、肖像権侵害に該当する不法行為です」
これらの文章は、どこか突き放すようでいて、“もう我慢の限界だ”という本音がにじんでいる。
実際、ライブや舞台にプライベートで訪れたアーティストが、好奇の目で撮影され、SNSで拡散されるというケースは近年後を絶たない。
だが、こうして事務所が公式に「肖像権侵害」だと名言し、SNS上での削除を求める対応をしたのは異例中の異例だ。
■ ONE N’ ONLYのライブに本島純政がいた“確度の高い目撃情報”
SNS上では、実際に「本島純政さんを見た」「隣にいた」といった具体的なツイートが複数確認されていた(現在は削除済み)。
しかもその中には、明らかに本人と断定できるような姿が写った写真も含まれていたとされる。
もちろん、それらの投稿はいずれも撮影禁止の会場内でのもの。
このことから、「目撃者」は悪気なく、しかし確信的に“ルール違反”を犯していたことになる。
問題はさらに深い。
その投稿が“拡散”されたことによって、プライバシー侵害が一層深刻化してしまった。
本島さん自身が今回の件について公にコメントすることは、おそらく今後もないだろう。
だが、**「本人は何も悪くないのに、観覧という普通の行動を制限されてしまう」**ということは、同業のアーティストたちにも大きなストレスを与えかねない。
■ 「撮らない・載せない・広めない」がファンの最低限のエチケット
今回の問題が浮き彫りにしたのは、芸能人とファンの“距離感”の危うさだ。
近年は、SNSの浸透によりファンと芸能人の距離が縮まる一方で、その“近さ”が勘違いを生む瞬間も増えている。
「見かけたら撮っていい」
「SNSに載せるのはファンの権利」
「一瞬だし拡散されないだろう」
そんな無意識の“ズレ”が、確実にアーティストたちの自由と尊厳を奪っている。
本島さんのような若手俳優が、自分の好きなアーティストのライブに行けなくなるような未来。
それは、ファンにとっても悲しいことではないだろうか?
アミューズの声明は、「法的措置」などと強い言葉を使うことなく、それでも明確に“NO”を突きつけた。
この意思表示に、ファンはどう応えるべきか――それが、いま私たちに問われている。
■ まとめ:応援するなら“見守る力”を
誰が被害者だったか。どのライブだったか。
そうした「正解探し」をするよりも、もっと大切なことがある。
それは、アーティストを人として尊重すること。
その人の大切な時間や空間を、カメラ越しではなく、心で見守ること。
そして、その応援が届いた先に、安心して活動できるエンタメの未来が築かれていく。
アーティストを応援するファンの姿勢が変われば、エンタメの世界はもっと自由で、もっと優しい場所になる。
今回の件が、そのきっかけになることを願ってやまない。
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