2025年7月22日、ヘビーメタル界の生ける伝説、オジー・オズボーンが76歳で永遠の眠りにつきました。
「闇の王子(Prince of Darkness)」の異名を持つ彼の名前は、ただのロックスター以上の響きを持ち、世界中のファンの心に深く刻まれています。
今回は、その壮絶な人生の軌跡を感情豊かに、そしてじっくりと振り返ってみましょう。
【死因は?】晩年の闘病と静かな最期
オジーの死因は「自然死」と公表されましたが、その裏には長く続いた過酷な闘病生活があります。
2020年にパーキンソン病の診断を公表し、以来体調は徐々に悪化。脊椎手術や神経の不調、過去のバギー事故の後遺症などが彼の身体を蝕みました。
そんな中でも、2025年7月5日に故郷バーミンガムで行われた最後のコンサートで、ファンの前に立ち続けた姿はまさに“ロックの魂”そのものでした。
17日後、静かに息を引き取りましたが、その姿はまるで“伝説の最後の一幕”を演じ終えたかのようでした。
【プロフィール】闇と光を抱えたロック界の帝王
- 本名:ジョン・マイケル・オズボーン
- 生年月日:1948年12月3日
- 出身:イングランド・バーミンガム
- 死去:2025年7月22日(76歳没)
- 職業:ロックシンガー、ソングライター、リアリティTVスター
- ニックネーム:Prince of Darkness(闇の王子)
- 活動期間:1967年〜2025年
- 代表曲:「Crazy Train」「Mr. Crowley」「Paranoid」「War Pigs」「No More Tears」
彼の名前を聞けば、まるで雷鳴が轟くかのような衝撃が蘇るでしょう。
【学歴】15歳で夢破れた少年、しかしその挫折が原動力に
バーミンガムの労働者階級に生まれたオジーは、学校では決して優等生とは言えませんでした。
読み書きが苦手なディスレクシア(識字障害)を抱え、学業に苦戦。更に家族の経済状況も厳しく、15歳で学校を中退。
少年時代は荒れ、犯罪で逮捕されるなどトラブルも絶えませんでしたが、その“どん底”の経験が彼の強烈な個性と音楽性の源泉となっていったのです。
【経歴】破滅から復活、そして不滅のロックアイコンへ
ブラック・サバス結成〜世界を震撼させた音楽革命(1968〜1979年)
1968年、地元の仲間たちと結成したブラック・サバスは1970年、デビューアルバム『Black Sabbath』をリリース。
これがヘビーメタルの原点となり、“重く暗いサウンド”は世界中の音楽シーンに衝撃を与えました。
『Paranoid』や『Master of Reality』と続く名盤は、今なお多くのバンドに影響を与え続けています。
ソロ活動と再生の物語(1980年代〜)
1979年、ドラッグ依存などが原因でバンドを解雇されるも、1980年のソロデビューアルバム『Blizzard of Ozz』で華麗に復活。
“Crazy Train”や“Mr. Crowley”といった名曲を世に送り出し、ギターのランディ・ローズとの名コンビも伝説に。
この時期から彼はソロアーティストとして世界的な成功を収め、数々のヒット作を連発します。
家族との日常が世界を魅了したリアリティ番組(2002年〜2005年)
2002年、MTVのリアリティ番組『The Osbournes』で、破天荒なオジー一家の日常が初めて大衆にさらされました。
ステージ上の“悪魔”とは裏腹に、犬を愛し、家族思いの“普通の父親”としての素顔が視聴者の心を掴み、新たなファン層を獲得。
晩年と栄光
晩年は闘病と向き合いながらも、ロックの殿堂入りや勲章授与など、多くの栄誉を受けました。
2025年7月のバーミンガム公演を最後に、58年に渡るロック人生に幕を閉じました。
【結婚相手は?】最強のパートナー、シャロン・オズボーン
オジーの人生には欠かせない人物が2人います。
最初の妻テルマ・ライリーとは1971年に結婚、3人の子供をもうけましたが、1982年に離婚。
同じ1982年に出会ったシャロン・アーデンが、彼の人生を大きく変えました。
元マネージャーであり、現在の妻であるシャロンは、彼の復活を支え続ける“鉄の女”。
数々の困難を共に乗り越え、オジーの健康問題にも献身的に寄り添い、家族を支えました。
シャロンとオジーの強い絆は、まさにロック界の愛の物語そのものです。
【子供はいる?】6人の子供たち、代々受け継がれる才能
オジーには合計6人の子供がいます。
- 最初の妻テルマとの間に3人:エリオット、ジェシカ、ルイス
- シャロンとの間に3人:エイミー、ケリー、ジャック
特にケリー・オズボーンは、テレビや音楽で活躍するマルチタレントとして知られ、ジャックも俳優やプロデューサーとして成功。
オズボーン家は今もなお、エンタメ界で輝きを放っています。
【まとめ】ロック界の“闇の王子”は永遠に語り継がれる
幼少期の苦難を乗り越え、破滅と再生を繰り返しながらも、オジー・オズボーンは誰よりも鮮烈に輝き続けました。
破天荒な生き様、強烈な個性、そして家族への深い愛。
彼の人生は、まさにロックの魂そのものでした。
ステージは静かになりましたが、その轟音はこれからも世界中のファンの心に鳴り響き続けるでしょう。
オジー、永遠に安らかに。あなたの“Crazy Train”は決して止まりません。
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