6月21日、夕暮れ時の東京・江戸川区清新町。
穏やかな住宅街に突如、赤い炎と黒煙が上がった。
「なんか、焦げくさい…？」
「サイレンがずっと鳴ってる」
そんな不安げな声が飛び交ったのは、東京メトロ東西線・西葛西駅から歩いて10分弱、静かな団地エリア。現場はマンションの4階。火はなんと3時間半にもわたって燃え続け、一室（約40平方メートル）を焼き尽くした――。
焼け跡から見つかったのは、この部屋でひとり暮らしをしていたとみられる83歳の男性、松井正昭さん（職業不詳）。残念ながら、その場で死亡が確認された。
今回は、この火災現場となった**「マンションはどこなのか？」**を中心に、現地情報や周辺環境をもとに掘り下げてみる。
清新町ってどんなところ？──団地と緑に囲まれた“平和な日常”
江戸川区の南西部に位置する清新町（せいしんちょう）は、都内とは思えないほどの静けさが魅力のエリア。清新町1丁目から3丁目まであり、広々とした公園と整然と並ぶ団地が特徴だ。
ここは、かつての区画整理で誕生した計画住宅地。ファミリー層や高齢者が多く住んでおり、どこか「昭和の団地のぬくもり」が残る街だ。
西葛西駅からは徒歩圏。大型のスーパーや学校、病院も揃っており、利便性と落ち着きの両立ができる理想的な住宅地として知られている。
そんな街で、なぜ火事が？
火元のマンションを探る──手がかりは「西葛西駅から南西700m」
報道によると、火災が発生したのは「東京メトロ東西線・西葛西駅から南西に約700メートルにある4階建てのマンションの一室」。この情報をもとに、周辺を見ていくと有力な候補がいくつか浮かび上がる。
▼ 有力候補①：清新南ハイツ
比較的築年数の浅い中層マンション群。高齢者の単身世帯も多く、火災リスクのある独居が増えているとも指摘される。
▼ 有力候補②：清新町団地（UR都市機構）
江戸川区内でも有名な大規模団地群。構造は中高層の鉄筋コンクリート造で、4階建ての住棟も多く見られる。
▼ 有力候補③：清新第二住宅
同じく西葛西駅から徒歩10分ほどの位置にあり、地図上でも700m圏内にしっかり入る。こちらも高齢者の居住率が高め。
これらの団地・マンションはいずれも「高齢化の進む集合住宅」という点で共通しており、今回のような火災が起きても不思議ではない環境だ。
なぜマンション名は報じられないのか？
この手の事件報道を見て、「どこのマンションだったの？」と気になった人も多いだろう。だが実は、報道には“出せない”理由がある。
たとえば──
- プライバシー保護（被害者や遺族の心情への配慮）
- 住民全体への風評被害防止
- 関係者や近隣住民への影響回避
こうした観点から、明確な住所やマンション名を伏せるのがメディアの暗黙のルールとなっている。とくに死亡事故が絡む場合、その傾向は強い。
だからこそ、こうして「ヒント」を読み解くことで、私たちは現実を見つめることができるのだ。
火災はなぜ起きたのか？──未解明の“火元”に残るモヤモヤ
現時点では、出火原因についてはまだ明らかにされていない。
・タバコの不始末？
・電気ストーブなどの家電トラブル？
・あるいは、キッチンからの出火？
83歳という年齢を考えると、何らかの不注意による出火の可能性も否定できない。独居の高齢者が多い現代社会では、こうした“火のリスク”がどの家庭にも潜んでいる。
「自分の親もひとりで暮らしている…」
「ウチのマンションも高齢者ばかりだな…」
そんなふうに、このニュースを**“他人事”と片づけられない読者も多いはず**だ。
まとめ：静かな街で起きた“見えない危機”
今回の火災は、江戸川区の住宅街で起きたごく小さな火災事故のように見えるかもしれない。だが、そこにはひとつの命が失われ、何十人もの住民が避難に追われ、住宅街の「安全神話」に亀裂が入ったという現実がある。
何気ない日常のすぐ隣に、火の手は潜んでいる。
そしてそれは、老いた家族や、隣人の部屋かもしれない。
火災は、突然やってくる。
そして、それは“うちのマンション”で起きないとは限らない──。
▶ あなたの家、大丈夫？
▶ 消火器の場所、把握してる？
▶ コンロやストーブ、電気コード、見直そう
火の用心。今こそ、他人事ではない。
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