俳優・伊原剛志さん(61)が6月17日にX(旧Twitter)に投稿した、わずか一文。
「バカな議員は バカな国民がつくる」
この言葉が、あっという間にSNSを駆け巡り、数千のリポストと数百件のコメントが殺到しました。
「ズバリすぎる」「胸に突き刺さった」「現実を見せられた気分だ」──。
一方で、「誰のこと?」「どの議員を指してるんだ?」という声も絶えません。
さあ、なぜこの一言がこれほどまでに人々の心を掴み、かつ突き放すのか?
今回は伊原さんの投稿がもたらした波紋を、深掘りしてみましょう。
まずは聞きたい。そもそも「バカな議員」って誰のこと?
伊原さんは具体的な名前や政治家を挙げていません。
だけど、多くの人は「あの人かな?」と心の中で誰かを思い浮かべました。
ここで思い返してみてください。
- 性的少数者に対する無神経な発言で炎上し、SNSでバッシングされた女性議員S氏。
- 選挙資金疑惑で辞職に追い込まれた元大臣K氏とその妻A氏。
- 被災地訪問時の不用意な言葉が波紋を呼んだ復興担当I氏。
- 政務活動費の不透明な使用が報じられ、国会での態度も問題視された議員Y氏。
- 国会質疑中に居眠りや的外れな質問で注目された若手F氏。
あなたも何人か、ピンとくる名前があったのでは?
ただ、これらは“氷山の一角”。
政治の世界にはこうした問題が山積し、その背景には私たちの投票行動や政治への無関心が見え隠れします。
でも待って。議員だけが悪いの?「バカな国民」とは、つまり…
ここがこの投稿の肝です。
「バカな議員はバカな国民がつくる」
…この言葉は、私たち一人ひとりへの叱責にも聞こえます。
政治家は国民が選ぶからこそ“政治の鏡”と言われます。
「私たちの政治家の質=私たち有権者の選択の質」なのです。
近年の選挙データを見てみると、選挙の投票率は50%台前半。つまり、半数近い人が政治にNOを突きつけています。
さらに、政治の情報はSNSやテレビの一部だけに偏りがち。
「なんとなく知ってる顔」や「メディアで話題の人」を基準に投票している人も多いのが実情。
これは言い換えれば、政治に“本気”で向き合わずに、結果的に“政治の質”を下げてしまっている構図です。
伊原剛志さんの言葉の真意――それは“静かな覚醒の呼びかけ”
彼の投稿は、単なる批判ではありません。
「誰かを責める前に、自分はどうなんだ?」
「政治に無関心なままじゃダメだよ」
そんなメッセージが込められていると感じます。
俳優だからこそ言える、市井の声。
政治家でも専門家でもないからこそ、シンプルで直球。
そして、多くの人がその直球に胸を打たれ、同時に耳を痛くしているのです。
じゃあ、どうすれば?今の私たちにできることは?
今こそ政治参加の“本当の意味”を考える時。
- まずは投票に行くこと
これが最も基本的で重要。投票しなければ声は届きません。 - 候補者をちゃんと調べること
ただ名前や見た目、キャッチフレーズで選ばず、公約や過去の言動、実績を確認。 - 多角的に情報を集めること
SNSだけでなく新聞やニュース、専門家の意見も参考に。 - 投票後も政治家の動きをチェックすること
選んで終わりではなく、しっかり監視し、時に声をあげる市民の責任。
こうしたことが積み重なってこそ、まともな政治、まともな議員が育つ土壌ができます。
最後に──「バカな議員」は決して遠い存在じゃない
私たちの投票で選ばれた政治家は、私たちの“分身”でもあります。
バカな議員は、「あの人」じゃないかもしれない。
もしかしたら、そのバカな議員は自分自身かもしれない。
私たちは政治を他人事にできないのです。
伊原剛志さんの言葉は、私たち国民一人ひとりの胸に「今こそ目を覚ませ」と強く訴えかけています。
まとめ
- 伊原剛志さんの一言は、「政治に無関心な国民の責任」を突きつけたもの。
- 問題視される議員は決して偶然当選しているわけではない。
- 低投票率や浅い政治知識が“バカな議員”を生み出す温床。
- 有権者が真剣に政治を考え、行動しなければ何も変わらない。
- 一人ひとりの“覚悟”が、これからの日本の政治を左右する。
伊原さんの一言は、シンプルだけど重い。
この言葉を胸に刻み、私たち自身がもっと政治に真剣に向き合うきっかけにしたいですね。
次の選挙では、ぜひ「自分の未来をつくる一票」を大切に投じてみてください。
未来は、あなたの手の中にあるのです。
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