ホストクラブ業界を揺るがす衝撃的なトラブルが、今ひっそりと波紋を広げています。
舞台は北海道・すすきの。
「歌舞伎町ホスト界のウォルト・ディズニー」とも呼ばれる桑田龍征氏が率いる人気ホストグループ「NEW GENERATION GROUP」で、ある女性客が複数回の暴行被害を訴え、金銭トラブルまで発展。暴力、色恋、そして“1000万円のシャンパンタワー”という信じがたい金額──。
この記事では、報道では匿名とされている**「ホストX氏」と「被害者A子さん」**について、現時点で見えてきた断片情報を元に人物像を深掘りし、「一体何が起きていたのか？」を読み解きます。
■“顔がタイプ”から始まった、恋か営業か──
ことの発端は、2024年4月。
関西在住の女性・A子さんが、すすきののあるホストクラブを訪れたところから始まります。席に着いたのが、今回の騒動の中心人物・ホストX氏。A子さんは彼に一目惚れし、瞬く間に“推し”というより、“好きな人”へと感情が移っていきました。
一緒に食事へ行き、ホテルへ。
彼の言葉は「営業」とは思えないほどリアルで甘いものでした。「本気で好きだよ」「君だけを見てる」。そう言われたら、心を動かさずにはいられなかったとA子さんは語ります。
「営業だとわかっていても、信じたかった」と──。
■北海道に引っ越し、総額800万円を使った“恋”
その後、A子さんは彼との距離を縮めたい一心で、わざわざ北海道に住居を移します。そしてたった数ヶ月の間にX氏へ使った金額は、なんと800万円以上。これは自発的な支払いだったとはいえ、恋愛感情が大きく作用していたことは明白です。
そして、8月。X氏のバースデーイベントで、彼からこう持ちかけられます。
「1000万円のシャンパンタワー、やってほしい。やってくれたら一緒に住む家を借りよう。週3は必ず帰るから。」
信じるか、疑うか。A子さんはそのはざまで揺れながらも、イベント当日、500万円を支払い、残りは「同棲が始まったら払う」と約束。店には未払い分の売掛金のサインを求められるも拒否。その判断が、のちの暴力事件とさらに泥沼の関係へとつながっていくのです。
■暴力の連鎖。信じた言葉の代償は、骨折と首の痣
彼女が最も信じた“同棲の約束”は、待てど暮らせど果たされることはなく、問い詰めるとX氏の態度は一変。口調は荒々しくなり、次第に暴力も加わっていきます。
- 8月21日：ホテルで殴る蹴るの暴行、全治3週間の怪我
- 9月11日：沖縄旅行中、傘で足を刺され骨にヒビ
- 10月9日：ホテルで首を絞められ、痣。警察沙汰に
一連の暴行に対し、A子さんは警察に被害届を提出。第三者の目から見れば完全に「被害者」ですが、それでも彼女の心にはまだ「信じたい」という感情が残っていたようです。
■運営側の反応と“逃げの構図”
暴行が3度に及んだことを受け、A子さんはホストグループのオーナー・桑田龍征氏にInstagramでメッセージを送ります。桑田氏は一度は「事実関係を調べる」と返答しますが、以降はスケジュール多忙を理由に直接対応せず、代わりにグループ統括のY氏が謝罪に訪れたのみ。
さらに、X氏との話し合いの末、彼女は“関係再構築”を受け入れることになりますが、状況は好転せず。
■クリスマスイブ、突きつけられた「同意書」という名の絶縁状
12月24日。A子さんが再び“同棲の約束”について問いただすと、X氏から差し出されたのは一枚の紙──**「同意書」**でした。
そこには衝撃的な文言が並びます。
- 650万円を支払うこと
- ホストグループやX氏に対する晒し行為をしないこと
- 違反すれば2000万円のペナルティ
- X氏のタイミングでしか会えないこと
これに同意しなかったA子さんは、翌朝、北海道の真冬の寒空の下、X氏の自宅から追い出されることとなります。
■ホストX氏は誰？ A子さんは何者？
では、ここで気になる“2人の正体”について。
●ホストX氏の手がかり
- 2024年4月時点ですすきののNGG店舗に在籍
- 8月にバースデーイベントを開催し1000万円タワーを要請
- 高い人気と「色恋営業」で有名な人物である可能性大
- 過去に“問題を起こした前歴”が業界内で囁かれているという噂も
ネット上では特定の名前が噂されているものの、本人および店舗からの正式なコメントは現時点でなし。
●A子さんの人物像
- 関西在住の会社経営者の女性
- 多額の資金をホストに投じる“太客”として有名だった可能性
- SNSを通じて桑田氏に直談判をするほど行動力のあるタイプ
- 恋愛感情とビジネス感覚の間で揺れる“リアルな大人の女性”
現在もSNS等での本人発信は行われておらず、今後の法的手続きの中で明かされていく可能性があります。
■“ホストクラブは夢の国”という幻想の崩壊
この事件は、ホスト業界にありがちな「色恋営業」と「金銭的依存」の典型的な歪みを浮き彫りにしました。
ホストが「営業」として語った言葉を、女性が「恋」として受け取り、そのギャップが深い心の傷と暴力、金銭トラブルを生む構図。今回はその典型例と言っていいでしょう。
そして、もっと問題なのは**運営側の“見て見ぬふり”**です。
桑田氏は「ホストクラブを日本最高のエンタメへ」と掲げているにもかかわらず、自身のグループで起きた重大トラブルに対しては、実質的に“沈黙”という対応。
華やかな世界の裏側で、声を上げられなくなっていく女性たちがいることを、私たちは忘れてはなりません。
■今後、どうなるのか？
被害届は複数件提出済みで、民事・刑事の両面で進展がある可能性が高いこの件。X氏の実名や詳細が明らかになるのは、そう遠くないかもしれません。
そして桑田氏と「NEW GENERATION GROUP」が、この事件にどう向き合うのか。
“夢を売る職業”だからこそ、その裏側の責任は誰よりも重いのです。
この騒動、あなたは“ただの恋愛トラブル”だと思いますか？
それとも、ホスト業界が長年抱えてきた構造的な闇の一端だと思いますか？
今後の展開に、引き続き注視していきます。
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