韓国の人気モデル、キム・ジョンソクさんが6月4日、29歳という若さでこの世を去った。
そのニュースが駆け巡った瞬間、ファッション界とSNSには大きな衝撃と深い悲しみが広がった。しかしそれと同時に、「なぜ彼が?」「死因は何だったのか?」という問いがファンやメディアの間で囁かれ続けている。
だがその答えは、今もまだ闇の中だ。
■ 死因は「未公表」──公式からは一切の情報なし
ジョンソクさんの訃報が報じられた後、誰もが次に注目したのはその死因だった。だが、遺族からの発表はなく、葬儀社や所属関係者からも一切のコメントはなし。韓国メディアも報道はしているものの、「死因不明」と明記するにとどまり、真相については沈黙を守っている。
彼の突然の死に、事件性や自殺説、持病などさまざまな憶測が飛び交っているが、現時点で信頼できる根拠はなく、すべては“推測”の域を出ていない。
■ 病気だったのか、それとも…? ネットで囁かれる複数の仮説
SNSや韓国のコミュニティサイトでは、ジョンソクさんの体調や精神面に関する投稿が相次いでいる。
「最近、少し痩せたように見えた」「笑顔がどこか無理していたようだった」
そんな言葉が多くのファンの間で交わされるようになった。
一部では、うつ病やパニック障害など精神的な病を抱えていたのではないかという声もある。また、過去に彼がとある医療番組で「皮膚疾患に悩んでいた」と語っていたことから、慢性的なストレスや体調不良があったのではと推察する声も少なくない。
とはいえ、それらはいずれも断片的な印象や記憶に基づくものであり、遺族や医療関係者による明言がなければ、断定はできない。
■ ある“別の事件”との関係性を指摘する声も
さらに火に油を注いだのが、同時期に起きた別の自殺事件との関連性を示唆する一部のネットユーザーたちの声だ。
京畿道河南市で発生したある男性の飛び降り事件に、なぜかジョンソクさんの名前が関連づけられ、無関係な憶測が拡散された。
だがこれに対し、彼の姉がSNSで怒りの声明を発表。
「虚偽の情報がネットで広がっており、私たち家族は深く傷ついています。ジョンソクの名誉を守るため、必要であれば警察の録音記録や証拠も公開する覚悟です」
と強く抗議。現在は法的措置も検討しているという。
■ SNS非公開の裏にある、家族の苦悩
訃報の直後、キム・ジョンソクさんのInstagramアカウントが非公開となった。
「何かを隠しているのでは?」という邪推も一部にあったが、これはむしろ、家族が誹謗中傷や心無いコメントから彼を守るための、最後の防衛策だったと見るべきだろう。
SNSの時代だからこそ、情報は一瞬で拡散する。そこに真実がなくても、誰かの言葉が“事実のように”扱われてしまう怖さがある。だからこそ、家族の選択は、私たちがもっとも理解すべき行動なのだ。
■ 結婚相手は?彼女はいる?
若くして多くのファンを持っていたキム・ジョンソクさん。そんな彼の恋愛事情や結婚の有無についても関心が集まっている。
だが、これまで公に結婚の報告はなく、結婚相手はいないと見られている。
彼の恋愛についても、明確な情報はほとんどなく、メディアやSNS上でのスクープもない。ファンの間では「恋人の存在があったのか」「彼は一途な恋愛をしていたのか」といった憶測が飛び交っているが、真実は本人と近しい人しか知り得ない。
本人は、仕事に全力を注いでいたことが知られており、恋愛を公にしなかったのはプライベートを守りたかったためとも考えられている。
■ あまりにも早すぎる別れ…そして、彼が遺したもの
キム・ジョンソクさんは、ビューティー系メンズコスメブランド「DASHU」のショート動画で人気を博し、爽やかで品のあるルックスで業界内でも高く評価されていた。
2022年にはtvNの恋愛リアリティ番組『スキップ〜現代人のための日帰り合コン〜』に出演し、ファン層をさらに拡大。モデル業界だけでなく、バラエティの世界にも足を踏み入れはじめた矢先の、あまりにも突然すぎる旅立ちだった。
彼を知る友人たちのSNSには、こう綴られている。
「君と過ごしたすべての時間が、今は宝物だ」
「もう会えないなんて、信じられない」
「この世界に生まれてきてくれてありがとう」
そんな言葉の一つひとつが、ジョンソクさんという人間の“人柄”を、静かに、そして鮮明に物語っている。
■ 真実が明かされる日は来るのか──今、私たちにできること
死因は公表されていない。だが、だからといって憶測で人の人生を塗り替えるようなことがあってはならない。
遺族が涙をこらえながら語った「ジョンソクの名誉を守ってください」という一言。
それは、彼の死をただの“話題”や“噂”にしないでほしいという、切なる願いだろう。
私たちが今できるのは、無責任な言葉を控え、静かにその死を悼むこと。
彼の残した笑顔と才能、そして愛された人柄を、胸に刻むことなのだ。
心よりご冥福をお祈りします。
キム・ジョンソクさん、あなたの存在はこれからも、多くの人の記憶の中で生き続けるでしょう。
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