「潜水艇で赤サンゴ採取?」「全国で1万5千人が出資!?」「60億円も集金していた!?」そんな耳を疑うようなスケールの事件が、ついに明るみに出ました。
2025年6月4日、京都府警は東京都渋谷区の投資関連会社「アイリー」の社長・大川力也容疑者(52)ら5人を出資法違反(預かり金の禁止)および金融商品取引法違反の疑いで逮捕。全国を舞台にした“高配当うたい文句”の裏側に、一体何があったのでしょうか?
「年利40%も夢じゃない」――高配当セミナーで人々を魅了
セミナーではこう語られていたといいます。
「私たちは、赤サンゴ採取という独自ビジネスにより、安定した高配当を実現しています。投資額に応じて、年利40%も見込めます」
場所は全国各地。対面・オンライン問わず開催され、投資初心者から高齢者までが次々に引き込まれていきました。
この夢のような話に騙された人は、なんと約1万5千人。
集められた資金は、少なくとも60億円以上にのぼると見られています。
逮捕された容疑者たち
事件の中心にいたのは、以下の5人です。
- 大川 力也(52):アイリー社長(東京都世田谷区)
- 片岡 元(48):別会社の役員(東京都目黒区)
- その他3名(氏名未公表)
彼らは2022年1月~2023年3月にかけて、京都市の男性(55)らから計約710万円を不正に預かった疑いがもたれています。さらに、無登録で金融商品取引業を営んでいたことも問題視されています。
現在、警察は5人の認否を明らかにしていません。
潜水艇で赤サンゴ!? 嘘か真か、にじむリアルな策略
一番の目玉は、やはりこの話。
「潜水艇を使って赤サンゴを採る、独占的なビジネスモデルです。海底資源を活用し、安定した収益が可能なんです」
これだけ聞くと、確かに夢がある話。だが、肝心の事業実態は限りなくグレー。実際にどのような採取が行われていたのか、設備は存在していたのか、今後の捜査が注目されています。
大川力也容疑者とは?――謎に包まれた人物像
プロフィール
- 氏名:大川 力也(おおかわ りきや)
- 年齢:52歳
- 肩書:株式会社アイリー社長
- 居住地:東京都世田谷区(報道による)
これまでの経歴や実績はほとんど表に出ておらず、まさに「どこから現れた?」といった印象の人物。セミナー講師としては「物腰柔らか」「知識が豊富で説得力がある」と一部では評価されていたそうですが、その裏では大規模な資金集めが着々と進行していたのです。
家族構成やSNSは?
現在のところ、大川容疑者の家族構成に関する情報は公表されていません。結婚しているか、子どもがいるかなども不明。
また、SNSアカウントも本人名義で特定されたものはなく、過去の関係者らしき人物の投稿に断片的な情報が散見されるのみです。ネット上では「パワーカンパニーの力也」といった記述も一部見られますが、本人と断定できる証拠は現時点で確認されていません。
世田谷の豪邸暮らし? 自宅情報は一部報道あり
報道によると、大川容疑者は東京都世田谷区に居住しているとされています。詳細な番地や住宅情報は明らかになっていませんが、関係者の証言からは「高級マンション」や「都内の一等地で派手な暮らしをしていた」といった噂も。
今回の資金は果たして事業に使われたのか、それとも私生活のためだったのか……今後の調査で明かされる可能性があります。
今後の展望――被害者救済と真相究明へ
投資詐欺事件では、被害者が「取り返せないお金」として泣き寝入りするケースも少なくありません。しかし今回は、60億円規模、被害者1万5千人超という前代未聞のスケール。警察や金融庁の動きも本格化する見通しです。
すでに一部被害者は集団訴訟の準備を進めており、マスコミやSNSでも大きな注目を集めています。
まとめ:甘い話には裏がある――“高配当ビジネス”の落とし穴
高配当、独自ビジネス、全国セミナー…巧妙に組み立てられたストーリーに、多くの人が魅了されました。
けれども――「確実に儲かる投資話」ほど、危険なものはない。
大川力也容疑者の今後の供述や、潜水艇ビジネスの実態がどう明らかになるのか。引き続き、注視していきたいと思います。
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