2025年5月14日夕方、子どもたちの平穏な下校時間が一瞬で悪夢に変わった。
埼玉県三郷市の住宅街で、小学生10人ほどが列をなして歩いていたその時。突然、1台のSUV車が突っ込み、6年生の男子児童4人が次々と跳ね飛ばされた。
運転していた車は、何とそのまま現場から逃走。保護者と近隣住民に走る戦慄。警察による緊急捜査が始まった――。
■ 容疑者・トウ洪鵬(とう・こうほう)とは?
- 氏名:鄧 洪鵬(とう・こうほう)
- 年齢:42歳
- 国籍:中国
- 職業:解体工
- 居住地:埼玉県三郷市内の団地(事件の約1か月前に引っ越し)
- 特徴:スキンヘッド、SUV車所有、日本語は片言ながら意思疎通は可能
近隣住民の証言によると、「荷物を運ぶ姿を見かけた」「挨拶は普通にできていた」「外国人だと気づかなかった」という声もあり、近所では比較的“普通の住人”として認識されていた様子。
■ 家族構成:妻の存在と“警察同行”
今回の事件で、注目されたのは容疑者の妻の存在です。
妻は事件当日からすべてを把握していたようで、記者の取材に対しても自ら証言しています。
「けさ、弁護士の通訳の友人にお願いして、夫と一緒に警察署に行ってもらいました。私も警察署に行きました。事故のことは知っていました」
また、トウ容疑者が事故後に妻に説明した内容は以下の通り:
「運転していた時、子どもが遊んでいて、その子が車にぶつかってきた。車を降りたけど、言葉が通じず“だいじょうぶ”としか聞けなかった。だからその場を離れた」
この言い分については信ぴょう性に疑問もありますが、妻は警察の聴取にも協力し、自宅の捜索にも立ち会っているとのことです。
なお、子どもや他の家族構成員についての情報は今のところ確認されていません。
■ SNSアカウントは?
現時点で、鄧洪鵬容疑者のSNSアカウントは特定されていません。
一般的に外国籍の個人が中国圏向けSNS(WeChat、Weiboなど)を主に利用している可能性がありますが、日本国内のSNS(XやFacebook)では該当する公開アカウントは確認されていません。
顔写真や個人情報の詳細な公開も控えられており、現時点ではプライバシー保護の観点から報道各社も慎重な姿勢です。
■ 事件の経緯
- 発生日時:2025年5月14日午後4時過ぎ
- 場所:埼玉県三郷市・市道の交差点付近
- 被害者:小学校6年生の男子児童4人(1人は剥離骨折の疑い、3人は打撲)
- 加害者の行動:事故直後、車から一度は降りるも「大丈夫」と子どもが言ったとし、すぐ車に戻りそのまま逃走
- 車両発見:翌15日、市内の住宅駐車場で発見
■ 出頭からの逮捕、そして酒気帯びの疑い
18日朝、トウ容疑者は妻の手配で、通訳の友人とともに警察署へ出頭。
警察は、防犯カメラ映像やドライブレコーダーの記録をもとに本人と断定し、過失運転致傷およびひき逃げの容疑で逮捕。
さらに、事件直前に飲酒していた疑いが浮上。トウ容疑者と一緒に酒を飲んでいたという**王洪利(おう・こうり)容疑者(25)**も、容疑者が酒に酔っていたと知りながら車に同乗したとして逮捕されました。
■ 現場の証言:「ごめんね、ここ邪魔だから…」
事故直後、現場にいた目撃者によると、トウ容疑者は子どもに対してこう言ったそうです。
「ごめんね、ここは邪魔だから、違う場所に行くね」
その後、何度も右左折を繰り返し、約8分後には現場から2kmほど離れた地点まで逃走。センターラインをはみ出すなど、明らかに挙動は不審だったといいます。
■ 地域の不安と今後の展開
保護者や住民からは、通学路の安全管理、監視カメラの設置拡大などを求める声が相次いでいます。
「大事故になっていてもおかしくなかった」との声も多く、行政の対策が急務です。
一方で、トウ容疑者の“逃げたわけではない”という主張と、実際の逃走劇との乖離も大きく、今後の供述や裁判でその真意が問われていくことになります。
■ まとめ:誰もが被害者になり得る社会で
「外国人だから」「日本語が下手だから」という言い訳が通る社会ではありません。
今回の事件は、誰の身にも起こりうる現実を突きつけました。
警察は今後、飲酒運転の有無や妻を含む周辺関係者の関与についても詳しく調査を進めるとみられています。
命に別状がなかったことは奇跡。しかし、心の傷は深く、社会に残した爪痕は決して小さくありません。
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