「先生が、いなくなった――」
冬の札幌に走ったこの一報は、学校関係者のみならず、地域社会を震撼させました。
舞台は、北海道・札幌英藍高校。ここで教壇に立っていた對馬 光（つしま ひかる）容疑者（52歳）が、なんと13万円の横領容疑で逮捕されるという前代未聞の事件が発覚。そしてその裏では、予想外の“失踪劇”と“東京での別件逮捕”という二重の衝撃が進行していたのです。
■ 横領額13万円。「信頼されていた教諭」の裏切り
對馬容疑者が逮捕されたのは、2025年5月14日。
容疑は、北海道高校文化連盟石狩支部・演劇専門部の運営資金約13万円を横領したというもの。對馬容疑者はこの組織で「事務局長」という肩書を持ち、会計業務全般を一手に担っていました。
警察の調べによると、彼は昨年11月、演劇部名義の口座からキャッシュカードを使用し、2回にわたってATMで現金を引き出したとされています。
学校の部活動、それも文化部の運営費用という、決して潤沢とは言えない資金。そのお金を、教員が“私的に”持ち出していたとすれば――それはもう、裏切り以外の何物でもありません。
■ 行方不明 → 東京で逮捕！？ 消えた教員の「もうひとつの顔」
この事件をさらに不可解に、そしてドラマティックにしているのが、對馬容疑者の**“突然の失踪”**です。
2025年1月下旬、彼は突如として姿を消しました。学校にも連絡はなく、誰とも音信不通。まるで“蒸発”したかのように、行方がわからなくなったのです。
このタイミングで、演劇専門部の通帳とキャッシュカードも同時に“消えた”ことが判明。事務局関係者が「何かおかしい」と警察に相談し、事件として動き出すきっかけとなりました。
そして数週間後――
信じられない情報が飛び込んできます。
對馬容疑者は、東京で“別件の窃盗容疑”により逮捕されていたのです。
まさに、札幌と東京で同時進行していた“転落劇”。失踪の裏には、想像を超える問題が隠れていたようです。
■ 再逮捕、そして浮上する「使途不明金」の影
警察は對馬容疑者が行方をくらました後も捜査を継続。今回の横領についても証拠を積み重ね、5月14日に再逮捕へと至ります。
しかし、事件はこれで終わりではありません。
警察は、今回の13万円以外にも「使途不明金が複数ある可能性が高い」として、余罪の有無についても調べを進めているとのこと。
教育者としての顔の裏に、いったい何があったのか？
計画的な犯行だったのか？
あるいは追い詰められた末の犯行だったのか？
今なお、動機の核心は語られておらず、對馬容疑者が容疑を認めているかどうかも明らかにされていません。
■ 容疑者プロフィール：元・文化連盟事務局長、その素顔とは
現在までに判明している情報をもとに、對馬容疑者のプロフィールを整理します。
- 名前：對馬 光（つしま ひかる）
- 年齢：52歳（2025年現在）
- 職業：札幌英藍高校 教諭（公立）
- 役職：北海道高校文化連盟 石狩支部 演劇専門部 事務局長
- 業務内容：部活動運営の会計処理、予算管理、支払い管理など
学校や文化連盟内では「誠実で責任感のある人物」と見られていたとの声もあり、この事件が関係者に与えたショックは非常に大きいものだったようです。
■ 家族構成・住所・SNSアカウントは？
現時点で報道・公式発表から確認できる情報は以下の通りです：
- 家族構成：不明（報道では家族についての言及なし）
- 自宅住所：非公開（札幌市内と見られるが詳細不明）
- SNSアカウント：特定されていない（実名アカウントや活動記録も報道に見られず）
個人情報の保護の観点から、現在も詳細は伏せられており、今後の報道で判明する可能性があります。
■ 教育現場の“聖域”が揺らぐ時代へ
今回の事件が私たちに突きつけるのは、「教育者＝絶対に信頼できる存在」という神話の崩壊です。
もちろん、ほとんどの教師は真面目に子どもたちと向き合っているはずです。ですが、“権限”や“予算”という小さな権力が、少しずつ心を蝕むこともまた事実。
金額が13万円と聞くと、「大きな額ではない」と感じるかもしれません。
しかしそれは、地域の高校生たちが文化活動のために大切に積み上げた“思いのこもった13万円”なのです。
それを、信頼されていた大人が横領したという現実――
重く、深く、響きます。
📌今後の焦点は「動機」と「余罪」。
警察による取り調べの進展と、追加の証拠発見が事件の全貌を明らかにする鍵となるでしょう。
引き続き、この事件の続報に注目していきます。
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