4月26日、**『大阪・関西万博』**で行われたあるショーが、予想もしない形で大騒ぎになったんです。そのショー、タイトルは「日本の宮廷装束文化」。伝統的な日本の衣装が並ぶ、なんとも格式高いイベントに見えたんですが、そこで発生した出来事が…想像以上に問題を呼んでしまったんです。
ショーの主催者は、あの**「京都きもの学院京都本校」と、着物専門店「衣紋道 雅ゆき」**。これだけ聞くと、ああ、さすが着物の専門家たち!って納得するんですが、問題が起きたのはまさにその専門家たちの手による演出からでした。
まずはこれを理解して!「絶対禁色」の意味
ここで重要なのが「絶対禁色」という言葉。これ、実はただの色じゃないんです。日本の伝統文化において、「絶対禁色」とは、天皇陛下や皇太子しか着ることを許されない特別な色のこと。言い換えれば、天皇専用のカラーとも言えるべき色なのです。この色を一般の人が着ることは、非常に重大なタブーとされています。
そして、この絶対禁色の中でも特に有名なのが、「黄櫨染(こうろぜん)」。これは、天皇が即位の礼などの大事な儀式で着る色。言うなれば、日本の歴史と伝統が込められた色なんです。ところが、なんとその**「黄櫨染」**を、ショーのモデルが着用してしまったんです!
主催者は誰?演出は誰?
さあ、気になるのは「一体誰がこんなことをしたのか?」ということ。まず、主催者は「京都きもの学院京都本校」と「衣紋道 雅ゆき」。これ、実は日本の伝統にどっぷり浸かった老舗中の老舗なんです。着物の文化を伝えることに長年携わってきた、いわば着物のプロ集団。だからこそ、このショーも「日本の宮廷文化を世界に広めよう!」という素晴らしい意図があったはず。でも、どうしてこうなった…?
演出を担当したのは、「雅ゆき」のスタッフたち。伝統的な宮廷装束や十二単を身にまとったモデルたちがステージを歩く姿が、観客にその美しさを伝えるという、かなり重厚な内容。これだけ聞けば、「おお、素晴らしい!」ってなるはずなんですが、そこでつまづいちゃったんです。演出の中で、黄櫨染を一般人が着るシーンがあったため、大問題に発展しました。
一般人が「天皇専用色」を着た瞬間
ショーの中で問題になったのは、モデルが「黄櫨染」を着てステージを歩いたこと。これがどれだけ大きな問題かと言うと、これはまさに**「天皇陛下専用色を、他の誰かが着ている」ということです。これってもう、どう考えても文化や伝統を軽んじている**と言われても仕方がない話ですよね?
「黄櫨染」は、天皇陛下が特別な儀式でのみ着ることを許されている色。それを民間人が着るなんて、ありえません。しかも、しかも、この演出を伝統を重んじる着物専門家たちがやっちゃったわけですから、批判が殺到するのは当たり前ですよね。
SNSで大炎上!冷ややかな反応
ショー終了後、主催者の「雅ゆき」は公式X(旧Twitter)にて、「日本の美しい宮廷文化が世界中に届けられたなら幸いです」と投稿しましたが、その反応が予想以上に冷ややかでした。
「どうして天皇陛下しか着れない色を、民間人が着てしまったのか?」
「京都でこんなことをやるなんて…。これが本当に伝統を重んじる仕事なのか?」
「もし衣紋道を名乗るのであれば、絶対禁色の意味も理解してほしい!」
SNSのコメントはもう批判の嵐。一部のコメントには「これが京都で起きたのか?」という驚きの声も。どうしても皇室に対する敬意が欠けているという思いが強く出てしまっています。
皇室への配慮が足りなすぎる
『大阪・関西万博』の名誉総裁が秋篠宮さまという点を踏まえると、やはり皇室文化への配慮が必須のイベントだったはず。万博のような大きな国際イベントの中で、皇室に対する敬意を欠いた演出が行われたことが問題視されるのは当然です。
このショーが悪いというわけではないんです。伝統文化を広めるという点では素晴らしいことですが、伝統を扱うのであれば、やっぱりその背景を理解し、尊重することが何より大事。何も知らずに安易に演出してしまうことが、どうしても文化を軽んじているように見えてしまうんです。
まとめ:文化を伝えるには、まずその「尊重」を
今回の『大阪・関西万博』のショーで起きた問題は、伝統文化への理解と尊重の欠如から生じたもの。日本の伝統を未来に伝えるためには、その伝統が持つ意味をしっかり理解し、尊重しながら行動することが最も大切だと改めて実感しました。
このショーのように、伝統文化を広めようとする意図自体は素晴らしいものですが、文化を扱う者にはそれ相応の敬意と知識が求められるということを痛感させられる出来事でした。今後は、こういった「文化を尊重する気持ち」がしっかりと形になったイベントが増えていくことを期待したいですね。
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