ゴールデンウィーク特番として放送された『逃走中』(2025年5月4日)。注目の子役・鈴木誉(ほま)ちゃんが出演し、視聴者の間で賛否を巻き起こしました。
「態度が悪い」「小宮さんへの指示が上から目線」「高野さんを裏切った?」など、ネットでは批判的な声も目立ちますが――
本当に“性格が悪い”なんて断定できるのでしょうか?
この記事では、彼女の言動をめぐる誤解や背景を冷静に紐解きながら、9歳の少女が抱えていたであろう“見えないプレッシャー”や、“演出の裏”にある可能性に迫っていきます。
◆静かに始まった異変…「私に電話が来ない」の孤独と不安
今回の『逃走中』は、芸能人18人のうち6人が子役、残りは大人の芸能人という構成。序盤で発動したのは「大人と子役でペアを組むと賞金が優遇される」というルール。
大人たちは我先にと子役へ電話をかけ始めるなか――鈴木誉ちゃんの携帯だけ、なかなか鳴らなかった。
その時間、画面に映る彼女は明らかに不安そうで、どこか寂しげ。「誰かかけてくれないかな…」「私、選ばれてないのかも…」――そんな思いが募っていたのは、きっと間違いありません。
ようやく電話が鳴った時に見せた、やや素っ気ない態度や言葉足らずな受け答えは、9歳なりの精一杯の“強がり”だったのではないでしょうか?
◆“約束破り”と非難された場面…子どもにとって「信頼」と「安心」は別の話
電話で最初に接触したのは、お笑いコンビ「東京ホテイソン」の高野さん。誉ちゃんは一応の“ペアの約束”をするも、その後に現れた小宮さん(「三四郎」)と実際にペアを組むことに。
この“変更”が、「裏切り」「人としてどうかしてる」と炎上したきっかけでした。
しかし、ここで忘れてはならないのは――誉ちゃんはまだ小学3年生。
目の前に現れた人、直接助けてくれた人を信用し、行動してしまうのは当然の感情。特に、緊張感の中で誰かを選ばなければならないという状況に置かれた子どもが、“先に会えた人=安心できる人”を選んだとして、誰が責められるでしょうか?
高野さんがショックを受け、結果的にリタイアする流れも演出の一部であり、それを“裏切り”と断じるのはあまりにも酷です。
◆小宮さんへの「お願い」も悪意なし!言葉の未熟さが生んだ誤解
小宮さんとペアになった後、誉ちゃんは彼に「ミッションやってくださいね!」とやや強めに指示するようなシーンがあり、「命令口調」「えらそう」という指摘が出ました。
でも、思い出してみてください。
9歳の子どもが、自分の立場をうまくコントロールしながら丁寧な敬語で頼みごとをするなんて、どれだけの子ができるでしょうか?
これは悪意でも傲慢でもなく、“お願い”の表現方法がまだ未熟だっただけ。
むしろ、彼女は小宮さんに全幅の信頼を置き、安心していたからこそ、自分の気持ちをストレートに出せた――とも考えられます。
小宮さんがそれに対して終始優しく接していたことも、きっと誉ちゃんにとって大きな支えになっていたはずです。
◆SNSでは“非難”だけじゃない。「よく頑張った」「大人が責任取るべき」の声も
批判の声が拡散されがちなSNSですが、実は誉ちゃんを擁護する声も少なくありません。
「9歳にしてはすごく冷静だった」
「周りの大人がもっとフォローすべきだった」
「逆に、あそこまで番組回したのすごくない?」
「子どもに悪役させるの、違うと思う」
多くの人が、“彼女が本気で性格が悪いわけじゃない”と分かっているのです。
◆もしかして“演出の犠牲者”?鈴木誉ちゃんは「番組の役割を全うした」だけかもしれない
そして今、ネットでささやかれているのが、**「そもそも鈴木誉ちゃんは、演出で“わがままな子役”を演じさせられていたのでは?」**という見方。
『逃走中』は、リアル風でありながら明確に**“ストーリー構成”のある番組**。編集や配役で、キャラ設定を引き立てることは珍しくありません。
例えば今回は、
- 電話がかからない→不安→急変する“気の強い子”
- 大人の芸人を振り回す→波乱のきっかけを作る“トリガー”
- “裏切り”という物語の山場をつくる
といった、ドラマ的な構成がはっきり見えていたのです。
もしも彼女が、「こう動いてほしい」と演出チームから指示を受けていたとしたら?
あの言動は、“子どもなりに番組を盛り上げるために努力した演技”だったのかもしれません。
◆まとめ:「子どもを悪役にしないで」――私たち大人が本当にすべきこと
9歳の子どもに、「礼儀正しく」「空気を読んで」「全方位に気を配って」なんて、求めすぎです。
鈴木誉ちゃんは、まだまだ発展途上。番組の流れの中で、演出の“波風役”を担わされ、精一杯の表現をしていたにすぎません。
そのがんばりに拍手を送りこそすれ、傷つけるような言葉で責めるのは違うはず。
私たち大人が今できるのは、「あの子の本当の魅力を、これからも見守っていくこと」ではないでしょうか?
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