NY全外食施設がトランス脂肪酸使用禁止
日刊スポーツ 2006年12月7日
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ニューヨーク市は5日、心筋梗塞(こうそく)や肥満との関連が指摘されている「トランス脂肪酸」を含む調理油や食材に関して、市内のすべてのレストランやファストフード店で原則的に使用禁止にすることを決定した。保健・衛生関連の条例改正をして08年には実施を義務づけた。違反業者には罰金が科せられる。
日本では摂取量が少ないとして規制されていないが、独自にトランス脂肪酸禁止、削減を打ち出す外食・食品企業が出ている。 全米の都市でトランス脂肪酸禁止を打ち出したのはニューヨークが初めて。対象はすべての外食施設で、マクドナルドなども例外ではなく、違反業者には罰金が科せられる。
トランス脂肪酸は加工処理した植物油やマーガリンに多く含まれ、摂取すると血液内の悪玉コレステロール値を上昇させ、心筋梗塞など心臓病のリスクを高めるとされる。平均的な米国人は1日平均5・8グラムを摂取し、大半は外食からという。条例改正で、揚げたポテトやチキンなど一部は来年7月まで、クッキーなど菓子類を含めたすべての食品の調理では08年7月までに大豆油などの代替油に切り替えが必要になる。使用禁止を受け、ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)は来年4月までに代替油に切り替えることを発表した。
日本人の摂取量は米国人の4分の1程度であるため、日本では規制の対象になっていないが、日本KFCでは今年10月から全国約1150店舗でトランス脂肪酸の含有量を半減させた調理油に切り替えた。「日本で独自開発した調理油です。含有量をゼロにする油の研究を進めており、政府の取り組みをみながら、できるだけ前倒しで対応したい」と話す。ハンバーガーの米ウェンディーズは今年6月、トランス脂肪酸の含有量ゼロに近づける方針を打ち出し、同8月にはほとんど含まれない油に切り替えた。日本ウェンディーズでは「米国と共同歩調で今年10月から全79店舗で油を替えた」という。ミスタードーナツも「現在は開業当時からの油だ。近い将来、トランス脂肪酸ゼロの油に替える予定」としている。
一方、日本マクドナルドは「日本人の摂取量は少ないので健康上問題になるとは考えていない」として代替油の研究はしていないという。 |
| 厚生労働省では「バランスよく食事をするかどうかの問題。今のところ、商品にトランス脂肪酸の成分表示をしたり、外食産業に使用規制をしたりすることはない。ニューヨーク市の行動力は素晴らしいが、すぐに日本に当てはまるとは考えていない」としている。 |
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